出版社内容情報
本書は、現在のODAへの違和感と危機感を表明しようという目的で書かれた。開発の現場近くで仕事をしてきた著者達にとって、MDGやSDGは夢の議論のようでその非現実性に強い違和感を抱かざるをえない。ODA自体が存亡の危機にあるのではないかという危惧感さえ抱く。ODAの将来の方向性についての議論を呼び起こす一冊。
内容説明
長年開発援助に関わってきた二人の著者によるODA批判と再構築論。途上国の主体性を取り戻し、MDGsやSDGsに替わって、途上国が経済成長と貧困削減を達成する過程で現れる諸々のギャップ(技術や資源や政策・制度等々)を埋める「機能主義的ODA」を提唱。
目次
序章 ODAの新しいパラダイム
第1章 ODAの半世紀とその実績
第2章 途上国経済の発展
第3章 ODAパラダイムの変遷
第4章 日本のODAの展開
第5章 迷走するODA
第6章 途上国の成長戦略とODAの役割
終章 ODAをどう再構築するか
著者等紹介
浅沼信爾[アサヌマシンジ]
1961年一橋大学経済学部卒業。(株)東京銀行、世界銀行エコノミスト、クーンローブ投資銀行極東代表事務所代表、世界銀行計画・予算局長、同アジア第1局局長、S.G.ウォーバーグ(現UBS銀行)取締役兼ウォーバーグ証券東京支店長、千葉工業大学教授、一橋大学教授を経て、一橋大学国際・公共政策大学院(アジア公共政策プログラム)客員教授および国際協力機構(JICA)客員専門員
小浜裕久[コハマヒロヒサ]
1974年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、静岡県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Sanchai
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