出版社内容情報
被災地での無料法律相談で明らかになったリーガル・ニーズとそれに基づく政策提言は、どのようにして既存の制度を打ち破ったのか。東日本大震災後の弁護士による無料法律相談は、被災者の真のニーズを浮き彫りにし、生活再建の達成という理念のもと、既存の法規範ではなしえなかった画期的な制度を生み出した。その成果は、広島土砂災害や熊本地震の復興、そして防災の叡智として受け継がれている。「災害復興法学」の創設者による復興政策と防災教育への道しるべ。
岡本 正[オカモト タダシ]
著・文・その他
目次
第1章 災害復興法学の体系化を目指して
第2章 災害時の無料法律相談分析の意義と災害復興法学に関する先行研究
第3章 東日本大震災無料法律相談情報分析結果
第4章 広島市豪雨災害無料法律相談情報分析結果
第5章 熊本地震無料法律相談データ分析結果
第6章 リーガル・ニーズの分析と災害復興政策の実現
第7章 分野横断的な復興政策モデルの構築
第8章 災害復興法学の実践
第9章 考察
第10章 結論と展望
著者等紹介
岡本正[オカモトタダシ]
1979年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。博士(法学)。2003年弁護士登録。2016年より銀座パートナーズ法律事務所パートナー。マンション管理士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、医療経営士、防災士、防災介助士。内閣府上席政策調査員として出向中に東日本大震災が発生。国家公務員や日本弁護士連合会災害対策本部嘱託室長として災害復興支援に関わったことを契機に、「災害復興法学」を創設。慶應義塾大学法科大学院・同法学部の非常勤講師を務める。2013年度から2016年度まで中央大学大学院公共政策研究科客員教授を務めた。日本組織内弁護士協会副理事長、公益財団法人東日本大震災復興支援財団理事等公職・役職を歴任する。第1回危機管理デザイン大賞RiMDA賞、第6回若者力大賞ユースリーダー支援賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。