EUの揺らぎ

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EUの揺らぎ

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  • サイズ A5判/ページ数 256p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326302659
  • NDC分類 319.3
  • Cコード C3031

出版社内容情報

揺れ動くEUの未来はどうなるのか。さまざまな試練に直面するEUの現在を法・政治・経済の各分野の専門家が読み解く学際的研究。現在EUは、ギリシャに端を発する金融危機、イギリスのEU離脱、移民・難民問題、テロ問題など様々な側面からの試練を受けている。EU懐疑派の台頭を受けEUがこれまでどおりの結束を維持できるか、あるいはどのように変容するのか、法・政治・経済の観点から検討する。

まえがき



第1部 混迷するEU法体系



第1章 EUの回復力[リミヌッチ・ミケーラ]

 1.はじめに

 2.ヨーロッパとは

 3.誠実協力の意味

 4.多速度式欧州へ向けて

 5.おわりに



第2章 EU市民権概念をめぐる収斂と揺らぎ[?希麗]

 1.はじめに

 2.EUにおける市民の範疇

 3.収斂された加盟国国籍法制等

 4.EUを揺るがす諸事例

 5.再国民化の動向とEU市民権の本質

 6.おわりに



第3章 EU民事司法協力と国際商事仲裁─国際仲裁の≪localisation≫と≪delocalisation≫─[越智幹仁]

 1.はじめに

 2.仲裁手続と訴訟手続の競合

 3.仲裁判断と裁判判決との競合

 4.おわりに



第4章 EUを揺さぶる法的原理としての民主制─英国のEU脱退を1つの例に─[井上典之]

 1.はじめに─「欧州はどこへ行くのか(Quo vadis Europe)」?

 2.民主制原理が持つ意味

 3.法的視点からみるBrexit

 4.まとめとして─統合とは何か?



第2部 転換期にあるEU政治



第5章 「ドイツのための選択肢」と欧州懐疑主義[近藤正基]

 1.欧州懐疑主義政党の台頭

 2.「ドイツのための選択肢」の躍進─結党から欧州議会選挙まで

 3.「ドイツのための選択肢」の変容─5つの州議会選挙,党分裂,原則綱領

 4.「ドイツのための選択肢」の欧州懐疑主義

 5.比較の中の「ドイツのための選択肢」



第6章 EUの移民政策─政治と文化の絡み合い─[坂井一成]

 1.はじめに

 2.共通移民政策の形成

 3.移民政策の2段階

 4.地中海を渡る移民・難民の大量流入への対応

 5.自由と安全の間の矛盾

 6.移民政策における文化の視点

 7.おわりに



第7章 EUと域外紛争─開発・安全保障の結合という視点から─[増島建]

 1.はじめに

 2.EUにおける開発と安全保障の結合を分析する視点

 3.EU安全保障戦略(ESS)の形成と開発・安全保障の結合

 4.EUグローバル戦略の作成

 5.CBSD─開発と安全保障の新たな結合か?

 6.おわりに



第8章 EU対外政策の将来[安井宏樹]

 1.はじめに

 2.ヨーロッパ対外政策統合の展開

 3.EUの対外政策形成過程

 4.おわりに─EU対外政策の将来



第3部 停滞するEU経済



第9章 ユーロ圏経済の長期停滞の可能性について─2000─2016年─[松林洋一]

 1.はじめに

 2.ユーロ圏経済の概観

 3.設備投資の動向

 4.期待利潤率の動向

 5.金融機関のパフォーマンス

 6.おわりに



第10章 EUの銀行同盟─金融的安定という観点から見た意義と課題─[花田エバ]

 1.はじめに

 2.EUの銀行同盟の概要

 3.金融的安定から見た銀行同盟の意義

 4.銀行同盟の展望

 5.おわりに



第11章 ギリシャ経済危機の原因─危機は終わったのか─[吉井昌彦]

 1.はじめに

 2.ユーロ採択時のギリシャ経済

 3.2000年代中頃のギリシャ債務問題

 4.ユーロ危機後のギリシャ財政

 5.ギリシャ経済危機の今後



索引

井上 典之[イノウエ ノリユキ]
編集

吉井 昌彦[ヨシイ マサヒコ]
編集

内容説明

EUは危機にいかに立ち向かうのか。ギリシャに端を発する金融危機、イギリスのEU離脱、移民・難民、テロ等の諸問題、EU懐疑主義の台頭に対しEUは結束を維持できるか、法・政治・経済の観点から検討する。

目次

第1部 混迷するEU法体系(EUの回復力;EU市民権概念をめぐる収斂と揺らぎ;EU民事司法協力と国際商事仲裁―国際仲裁の“localisation”と“d´elocalisation”;EUを揺さぶる法的原理としての民主制―英国のEU脱退を1つの例に)
第2部 転換期にあるEU政治(「ドイツのための選択肢」と欧州懐疑主義;EUの移民政策―政治と文化の絡み合い;EUと域外紛争―開発・安全保障の結合という視点から;EU対外政策の将来)
第3部 停滞するEU経済(ユーロ圏経済の長期停滞の可能性について―2000‐2016年;EUの銀行同盟―金融的安定という観点から見た意義と課題;ギリシャ経済危機の原因―危機は終わったのか)

著者等紹介

井上典之[イノウエノリユキ]
神戸大学大学院法学研究科教授

吉井昌彦[ヨシイマサヒコ]
神戸大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

16
神戸大学は、関西におけるEUに関する学術研究の中心大学として、その教育・研究活動に取り組んできたようで、本書はその研究成果。近年、様々な問題に直面しているEUの現状を、法学、政治学、経済学の3分野から分析し検討している。◆「EU対外政策の将来」として、ロシアの脅威、アメリカとの疎隔などからEU自身が運用する軍事的能力の強化を目指すべきとの議論も高まっているが、相当課題もありそうだ。◇今朝の日経オピニオンで秋田浩之氏が、東欧諸国への中国の影響力がEUの分断に繋がる恐れを見事に突いている。相変わらずの洞察力。2018/04/20

犬養三千代

7
EUの成り立ちから現在抱える問題を分析している。答のない問題だ。国民を置き去りにしエリートだけが集まって考えた枠組み。ギリシャは少し立ち直りつつあるがこのさきはどうだろう。難民たちの流入。トルコとの協調は破綻しないのかなど疑問が次々と浮かんだがこの本に答えはない。2019/10/19

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