けいそうブックス<br> 系統体系学の世界―生物学の哲学とたどった道のり

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けいそうブックス
系統体系学の世界―生物学の哲学とたどった道のり

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  • サイズ B6判/ページ数 512p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154517
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C1045

出版社内容情報

系統学の森から、分類学の谷へ?「体系学曼荼羅」片手に、ツアー・ガイドはみなか先生。時空間を超える科学史的トレッキングへ出発!生物多様性を研究対象とする生物体系学は、20世紀に入り根本理念や哲学的基礎をめぐる論争を関連分野各地で繰り広げてきた。「体系学曼荼羅」絵師の異名をもつ著者は、本書で生物学哲学との相互関係の歴史に焦点をあてる。その“風景”をたどりつつ、変貌していく科学と科学哲学の関係という一般論まで読者を誘う、満を持しての集大成。

まえがき─では、トレッキングに出発しましょうか

プロローグ 科学という営みを生き続けること─自分史をふりかえりつつ
(1) 夜明け前のこと─一九八〇年まで
(2) 結界に踏み込む─一九八〇年から
(3) いま生きている科学とともに
第1章 第一幕:薄明の前史─一九三〇年代から一九六〇年代まで
(1) 活劇としての生物体系学がたどった現代史
(2) 体系学曼荼羅〔1〕を歩く

第2章 第二幕:論争の発端─一九五〇年代から一九七〇年代まで
(1) ザ・ロンゲスト・デイ─進化体系学と数量分類学と分岐学の闘争
(2) 体系学曼荼羅〔2〕を歩く

第3章 第三幕:戦線の拡大─一九七〇年代から現代まで
(1) 生きている科学の姿を捉えること
(2) 体系学曼荼羅〔3〕を歩く

第4章 生物学の哲学はどのように変容したか:科学と科学哲学の共進化の現場から
(1) 統一科学運動とグローバルな生物学哲学の伝統─ジョセフ・ウッジャーとジョン・グレッグの公理論的方法[一九五九年以前]
(2) ローカルな個別科学への生物学哲学の適応─モートン・ベックナーの系譜とカール・ポパーの登場[一九五九年?一九六八年]
(3) 現代的総合の残響のなかでの胎動─マイアー、ギゼリン、ハル[一九六九年]
(4) 生物学哲学のローカル化は体系学に何をもたらしたか─学派間論争の時代を経て[一九七〇年?現在]

第5章 科学と科学哲学の共進化と共系統
(1) 序奏:科学者と科学哲学者のある対話から
(2) 主題:多様な科学のスペクトラムは連続している
(3) 変奏:三つのケース・スタディー
(4) コーダ:科学は科学哲学を利用し、科学哲学も科学を利用した

エピローグ 科学の百態─生まれて育って変容し続ける宿命のもとに
(1) 科学の本質をめぐる論争─スティーヴン・ジェイ・グールドvsディヴィッド・ハル
(2) 科学の系譜が問われるとき─ある歴史の蹂躙から学ぶべきこと
(3) クオ・ヴァディス?─“May you live in interesting times”

あとがき─とある曼荼羅絵師ができあがるまで

謝辞/文献リスト/事項索引・人名索引

三中 信宏[ミナカ ノブヒロ]
著・文・その他

内容説明

生物多様性を対象とする生物体系学は、20世紀に入り根本理念や哲学的基礎をめぐる激しい論争を長年にわたって繰り広げてきた。「体系学曼荼羅」絵師の異名をもつ著者は、本書で生物体系学と生物学哲学との“共進化”の歴史に焦点をあてる。さまざまな論争の“風景”をたどりつつ、変貌していく科学と科学哲学の関係という一般論まで読者を誘う、満を持しての集大成。系統学の山嶺から、分類学の洞窟へ―。体系学曼荼羅という地図を片手に、ツアー・ガイドのみなか先生と一緒に、時空間を超える科学史的トレッキングへ出発!

目次

プロローグ 科学という営みを生き続けること―自分史をふりかえりつつ
第1章 第一幕:薄明の前史―一九三〇年代から一九六〇年代まで
第2章 第二幕:論争の発端―一九五〇年代から一九七〇年代まで
第3章 第三幕:戦線の拡大―一九七〇年代から現代まで
第4章 生物学の哲学はどのように変容したか:科学と科学哲学の共進化の現場から
第5章 科学と科学哲学の共進化と共系統
エピローグ 科学の百態―生まれて育って変容し続ける宿命のもとに

著者等紹介

三中信宏[ミナカノブヒロ]
国立研究開発法人農研機構・農業環境変動研究センター専門員/東京農業大学客員教授。1958年、京都市生まれ。東京大学大学院農学系研究科修了。農学博士。専門は、生物統計学・生物体系学。さまざまな事物の分類と知識の体系化を人間がどのように実行してきたのかを科学・科学史・科学哲学そして情報可視化の観点から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鵐窟庵

4
本書は生物分類学における系統体系学の歴史を詳解している。系統体系学には、いくつかの手法があり、その手法の変遷が紹介されていると共に、そもそも生物種は系統化が可能なのか、可能だとしたらいかに定量的に系統を定義付けるか、と言った問いが様々な学術的論争と共に立てられてきたことが並行して語られている。こう言った問いは、そのまま生物学の方法論における科学哲学であり、当時の哲学や思想から影響を受けながら、絶えず問いが変遷してきた。前著の『思考の体系学』に比べると、かなり専門的で細部に渡って記述された大著である。2018/11/27

gachin

2
系統・分類の学界の歴史や、それぞれの陣営の哲学を知ることのできる良書。著者の本マニアっぷりも垣間見える2019/05/06

mim42

0
893顔負けの壮絶な抗争物語だった。以前、考古学の手法について読んだ時「古い人たちの中には人文的な主観的考察を守り、統計的アプローチを敵視している人がいて辛い」ということを知ったが、生物の系統分類学でも似たようなことが。「君、専門の研究対象の動物を持った方が良いよ」的な。根本には理系コンプレックス、数学恐怖症が潜んでいるのかもしれない。しかし、本書は専門家以外には読了するのがつらいだろうし私も専門家でもなんでもない。2019/04/21

takao

0
科学哲学の武装の仕方実践書。 2018/12/07

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