出版社内容情報
1970年代以降に英語圏において活発となり、2000年代から日本でも急速に研究・紹介が進んだ現代形而上学。本書では存在と非存在、性質といった大テーマをめぐる議論を概観して枠組みを導入しつつ、穴、価値、フィクションといった個別的なトピックを論じることで、現代の形而上学の方法と手触りを直接に体感できるよう工夫されている。
内容説明
現代哲学の深奥へ!分析哲学のアプローチによる形而上学とはどういうものか。その奥深さと手触りを体感する、新しい入門書。
目次
第1章 何が存在するのかという問い(存在論から始まる問い;不在者のリスト ほか)
第2章 個物の境界―穴とアキレス草の話(個物とは何か;穴の問題 ほか)
第3章 性質とは何か、なぜ同じものが複数あるのか(性質がなぜ形而上学の問題になるのか;クラスと融合体 ほか)
第4章 価値という人間的な性質について―アフォーダンスと神の猫(性質にもさまざまな種類があるということ;関係的性質と外在的性質 ほか)
第5章 フィクションと架空物の問題―形而上学の境界(架空物をめぐる二通りの語り方;パラフレーズによる否定 ほか)
著者等紹介
柏端達也[カシワバタタツヤ]
1965年名古屋市に生まれる。1994年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位修得退学。博士(人間科学)。現在、慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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