出版社内容情報
●内容
本書は『現代地球科学入門シリーズ』の中の1冊で,専門的知識のない学部学生に対する構造地質学の入門書として書かれている。学部で学習すべき構造地質学の基礎的な内容を網羅し,できるだけ平易に丁寧に解説すると同時に,図や写真を多用して読者の理解を助長するように配慮した。一方,学部で学習する必要がないと考えられる内容や,大学院で学習した方がよいと考えられる高度に専門的な内容は,本書では省略されている。それらの学習が必要な学生には,より専門的な教科書を参照してもらいたい。地球科学分野の技術者や研究者を目指す学生にとって,構造地質学の基礎は将来大いに役立つ。本書を読むことで,そのための構造地質学の基礎を独学することも可能である。さらに本書は,最近の研究の動向がわかるような記述も心がけている。そのような新しい研究に興味を持った読者が,構造地質学を専門とする次世代の技術者や研究者に成長してくれることを望んで止まない。
目次
第1章 岩石変形の基礎
第2章 岩石変形機構
第3章 断層・節理
第4章 褶曲・ブーディン
第5章 面構造・線構造
第6章 貫入構造
第7章 テクトニクス
付録A ステレオ投影と等積投影
付録B バランス断面図
著者等紹介
金川久一[カナガワキュウイチ]
1985年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。1986年東京大学理学部助手、1993年千葉大学理学部助教授、2005年千葉大学理学部教授などを経て、2007年より現職。現在、千葉大学大学院理学研究科・教授、理学博士。専攻、構造地質学・岩石物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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