出版社内容情報
第二次大戦下、ワイオミング州の日系人強制収容所の鉄格子の中で暮らす家族の日常が、当時では珍しい鮮やかなカラー写真でよみがえる
1942年、日系二世のビル・マンボは、カリフォルニア州の自宅からワイオミング州の強制収容所に移された。その彼が、有刺鉄線の中で暮らす家族の日常、盆踊り・相撲のような日系人収容所ならではの風物詩を撮影。当時では珍しい鮮やかな63点のカラー写真から、収容所生活の実際が浮かび上がる。研究者による考察や元収容者のエッセイを付し、写真の理解を助ける。
【著者紹介】
編者:エリック・L・ミューラー ノース・カロライナ大学教授。ハートマウンテン・ワイオミング基金理事
内容説明
70年の時を経て発見された、有刺鉄線の向こう側の日常。1941年12月の真珠湾攻撃の半年後、日系二世の写真愛好家ビル・マンボは、カリフォルニア州の自宅からワイオミング州の強制収容所に連行された。当時きわめて珍しいカラーで残された63点のスライド全収録。
目次
フレームの外側―ビル・マンボの写真の時代背景(エリック・L.ミューラー)
有刺鉄線の向こうの若者の日常(ベーコン・サカタニ)
収容所の中のカメラ―ビル・マンボの写真にみるヴァナキュラーな写真の力(ジャスミン・アリンダー)
日系アメリカ人研究に開く新しい扉(ロン・クラシゲ)
著者等紹介
ミューラー,エリック・L.[ミューラー,エリックL.] [Muller,Eric L.]
ノースカロライナ大学ダン・K・ムーア法学部特別栄誉教授、チャペルヒル校高等研究センター所長。第二次大戦時の日系アメリカ人の強制収容に関する学術記事を多く執筆。2003年から、ハートマウンテン転住センターの跡地や記憶を保存するための非営利団体ハートマウンテン・ワイオミング基金の理事も務めている。2008年から11年にかけては、同基金の共同議長として、記念施設であるハートマウンテン歴史資料センターの常設展示と紹介用映画の製作を監修。同センターは2011年8月に開館した
岡村ひとみ[オカムラヒトミ]
東京生まれ。津田塾大学卒業後、金融機関勤務を経て、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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