元型論 (増補改訂版)

個数:
  • ポイントキャンペーン

元型論 (増補改訂版)

  • ウェブストアに在庫がございます。通常1-3日以内に発送いたします。
    ※在庫切れ等により、納期遅延やご入手不能となる場合も少数ながらございます。予めご了承ください。
    ※複数冊ご注文の場合は、1-3日以内に発送できない可能性がございます。
  • この商品は、国内送料無料でお届けします。
  • ※「帯」はお付けできない場合がございます。
  • サイズ A5判/ページ数 524p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314008402
  • NDC分類 146.1

内容説明

人間のこころには、フロイトのいう個人的な無意識だけでなく、人類に共通の集合的無意識がある―ユングの独創であり、卓見である「集合的無意識」とそのパターンとしての「元型」をめぐるユング自身の理論的文章をすべて収録した決定版。古今東西の該博な知識に裏づけられたユングの名文を、長年の研究に基づいた丁寧な訳註・解説を付け、日本語に再現する。ユング思想を理解するのに必携の一冊。

目次

1 集合的無意識の概念
2 集合的無意識の諸元型について
3 元型―とくにアニマ概念をめぐって
4 母元型の心理学的諸側面
5 母娘元型―デメテル=コレー神話
6 童子元型
7 トリックスター元型―インディアン神話によせて
8 精神元型―おとぎ話に見られる
9 心の本質についての理論的考察

出版社内容情報

*******************

ユング思想の根幹をなす「集合的無意識」と「元型」をめぐる、ユング自身の
理論的文章をすべて収録した決定版!!ユング思想理解に必携の一冊。

人間のこころには、フロイトのいう個人的な無意識だけでなく、人類に共通の集
合的無意識があるーーユングの独創であり、卓見である「集合的無意識」とその
パターンとしての「元型」をめぐるユング自身の理論的文章をすべて収録。古今
東西の該博な知識に裏づけられたユングの名文を長年の研究に基づいた丁寧な訳
註・解説を付け、日本語に再現する。
ロングセラー「元型論」(正・続)を合本、重要論文を追加、訳・訳註を改訂、新
たに図版多数収める。

*******************

彼(ユング)の本当の独創は集合的無意識の発見と、それにいろいろなパターンがあるという発見にあったと言うことができる。
その意味では、集合的無意識のパターンである「元型」こそ、ユング思想の中心と言うにふさわしいものと思われる。・・・

ユング心理学の発想の根本は、心の動き(ないし働き)には人類共通のパターンがあり、しかも人間はそのパターンに
無意識のうちに従っているというものである。
このパターンをユングは元型と名づけたのである。・・・
つまり元型とは「本能」や「エネルギー」や「情動」などの心の動きのパターンだと言うこともできる。・・・

元型のことを「本能行動を導く振舞いのパターンだ」とか「本能を導くイメージだ」という言い方をしている。
本能はエネルギーや情動に当たるものであり、イメージはパターンに当たるものである。
彼はイメージやパターンを本能に対する精神の側に置いて捉えてもいる。・・・

「元型はイメージそのものであるばかりでなく、元型的イメージがヌミノースな性質、魅了する力をもっていることからも分かるように、同時に駆動力でもある」
と言っている。つまり元型とは内容と形式の両方を合わせたものだと言っているのである。
訳者解説 より

*******************


Ⅰ 集合的無意識の概念
  一 定義
  二 集合的無意識の心理学的意義
  三 証明の方法
  四 例示

Ⅱ 集合的無意識の諸元型について
  一 元型とこころ
  二 キリスト教とシンボル
  三 水と無意識
  四 影は無意識への門である
  五 アニマとこころ
  六 意味と老賢者
  七 変容のプロセス

Ⅲ 元型―とくにアニマ概念をめぐって
  一 心の現象学
  二 認識の前提としてのこころ
  三 投影とシジギー元型
  四 元型の生得性
  五 アニマ元型の働き

Ⅳ 母元型の心理学的諸側面
  一 元型の概念について
  二 母元型
  三 母親コンプレックス
     1 息子の母親コンプレックス
     2 娘の母親コンプレックス
     3 母親コンプレックスのプラス面
     4 マイナスの母親コンプレックス
  四 結論
Ⅴ 母娘元型―デメテル=コレー神話
  一 ケースX
  二 ケースY
  三 ケースZ

Ⅵ 童子元型
  序論
  A 童児元型の心理学
     1 元型は過去の状態を表す
     2 いま働いている元型
     3 元型は未来を表わす
     4 童児モチーフの一者性と多数性
     5 童児神と英雄神

  B 童児元型の個別的な現象学
     1 捨子
     2 童児の無敵さ
     3 童児の両性具有性
     4 始原存在にして終末存在である童児
  結論

Ⅶ トリックスター元型―インディアン神話によせて

Ⅷ 精神元型―おとぎ話に見られる
  序
  一 「精神」という言葉について
  二 夢における精神の自己表示
  三 おとぎ話における精神
  四 おとぎ話における精神のシンボルとしての動物
  五 付録
  六 結論

Ⅸ 心の本質についての理論的考察
  A 無意識問題の歴史
  B 心理学にとっての無意識の意味
  C 心の分裂可能性
  D 本能と意志
  E 意識と無意識
  F 複合的意識としての無意識
  G 振舞いのパターンと元型
  H 一般的考察と展望

付録   修道士クラウス

訳者(林道義)解説
   パターンとしての元型
   元型の目的論的性質
   遺伝と「祖先の経験」
   普遍的にして個性的
   意識と元型の関係
   元型論の思想的意義
   元型論の認識論・方法論的意義
   各論文の内容的特長