文化人類学叢書<br> 文化を書く

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  • サイズ B6判/ページ数 546p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314005869
  • NDC分類 389
  • Cコード C1039

出版社内容情報

人類学のポストモダンの旗手・クリフォードらによって提出された,文化人類学にたいする根底的な批判の書。「文化を書く」,つまりフィールドの体験を記述する「民族誌」をめぐるさまざまな問題を,デリダ哲学,文化理論,歴史学などを交錯させながら論じる。この十年来,人類学のみならず,社会科学,文化研究などに大きな影響を与えてきた重要文献。

内容説明

1984年、サンタフェにて、「民族誌を書く」ことをめぐる文化人類学のセミナーが開かれた。人類学における「ポストモダン」の提唱者、クリフォード、マーカスをはじめ、クラパンザーノ、タイラーら、さまざまなスタイルを持つ人類学者が集まり、先鋭的な議論をたたかわせた。このセミナーでの発表をもとにして編まれたのが本書である。デリダ哲学、文学理論、歴史学などを交錯させながら、それまで自明とされてきた民族誌の方法論、そして人類学のあり方を根底から問い直す。人類学に新たな展開をもたらすとともに、社会科学、文学、文化研究などのさまざまな分野において評判を呼び、多大な影響をあたえてきた重要な著作である。

目次

第1章 序論―部分的真実
第2章 共有された場をめぐるフィールドワーク
第3章 ヘルメスのディレンマ
第4章 テントの入口から
第5章 民族誌におけるアレゴリーについて
第6章 ポストモダンの民族誌
第7章 イギリス社会人類学における文化の翻訳という概念
第8章 現代世界システム内の民族誌とその今日的問題
第9章 民族性とポストモダンの記憶術
第10章 社会的事実としての表現

著者等紹介

クリフォード,ジェイムズ[クリフォード,ジェイムズ][Clifford,James]
カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校知覚歴史学科教授。History of Anthropologyの編集委員を務めるとともに、宗教伝道の言説、旅行記、民族誌、博物館等々の歴史について、広範な著述をおこなっている

マーカス,ジョージ[マーカス,ジョージ][Marcus,George E.]
カリフォルニア大学アーバイン校教授。Cultural Anthropologyの編者を務めるとともに、ポリネシアや合衆国のエリートについての研究や、民族誌におけるテクスト戦略について著している

春日直樹[カスガナオキ]
1953年生まれ。現在、大阪大学人間科学研究科教授。『太平洋のラスプーチン』(世界思想社)でサントリー学芸賞受賞

足羽與志子[アシワヨシコ]
1957年生まれ。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授

橋本和也[ハシモトカズヤ]
1947年生まれ。現在、京都文教大学文化人類学科教授

多和田裕司[タワダヒロシ]
1961年生まれ。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授

西川麦子[ニシカワムギコ]
1961年生まれ。現在、甲南大学文学部社会学科教授

和邇悦子[ワニエツコ]
1957年生まれ。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

33
【始原へ5】文化人類学の自己批判の論文集。民族誌を書くこと、つまりフィールドの参与観察での体験を記述することの問題点を抉り出す。1986年というポストモダン批評が華やかな時代背景を感じさせられるが、民族誌を武器とする文化人類学にとっては大問題で、本書を契機に大きく転回したようだ。個人的にはポストモダン批評をかつて読んでいた時は結局よく判らなかったが、民族誌を対象とした本書は、論点が多様でとりとめのないところはあるが、主張が明確でエキサイティングだった。■直前に読んだマリノフスキーと↓2021/01/30

よきし

2
ゼミ本:有名なクリフォードらによるライティング・カルチャー。文化を書くこと、翻訳すること、表象とは、と人類学自体を批評しながら論じたポストモダン人類学の代表作。その先に何をどう見据えて乗り越えていけるのか、多くの示唆を得つつも難しいであることを改めて思い知らされる。ただ、そのことに自覚していることは最低限必要なのだ、と思う。そこからどうするか、はまだまだこれから・・・かなぁ。2011/09/07

★★★★★

2
クリフォードら編集のポストモダン人類学論集。タラル・アサドやポール・ラビノーなど「文化の窮状」に自覚的な論者10人が、文学の批評理論を強力に取り入れつつ、他者を表象するという行為について論じてゆくものです。難解なものあり、我が意を得たりと思わず膝を打つものありで、文人専攻の方以外にはお奨めしにくいですが、私としては大変得るところの多い一冊でした。個人的には、ヘルメスの隠喩でギアツ批判を行うクラパンザーノ論文と、ポール・ウィリスを題材にミクロとマクロの接合を試みるマーカス論文が気になりました。2009/09/21

☆☆☆☆☆☆☆

0
三回目くらい。面白いけれど、今となっては常識的な話だしちょっと耳タコかも。実はそれまでずっと考えられていたことを、批評理論の装いのもとで言い直しただけという気も。問題はこれをどう乗り越えていくかっすよね。2012/09/20

YGASM

0
文化人類学における重要な論集。1986年初版。もともとはニューメキシコ州サンタ・フェで行われた10人ほどの学者による高等セミナーにて持ち込まれた論考や議論、対話などをベースとしている。主には人類学が素材とする民族誌やフィールドワークにおける、書くことの難しさ・暴力などが描かれているが、近接する文学や政治学、歴史学といったディシプリンも繰り返し経由されている。クリフォードの序論に、ティブ族の「ハムレット」エピソードがあって調べ直した2023/01/04

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