出版社内容情報
ペンギン、アザラシ、アホウドリ…野生動物の体に記録機器を取り付ける手法「バイオロギング」を用い、驚くべきメカニズムに迫る。
【著者紹介】
1978年生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教。極域に生息する大型捕食動物の生態を研究。東京大学総長賞、山崎賞を受賞。科学誌『Nature』でその研究が紹介される等、世界の注目を集めている。
内容説明
クジラやペンギン、アザラシなどの潜水動物や、アホウドリやウといった飛翔動物をはじめ、野生動物たちの生活は人間の目に触れず、その生態は謎に包まれたままだった。そんな観察が難しい動物たちに超小型のカメラや記録計を取り付け、データから行動や生態を調査する研究手法を「バイオ(bio=生物)+ロギング(logging=記録)」と呼ぶ。本書ではバイオロギングが明らかにした野生動物の多様でダイナミックな動きから、背景にある物理メカニズムを読み解き、その進化的な意義に迫る―。
目次
第1章 渡る―ペンギンが解き明かした回遊の謎(「動物はどこに、何しに行くの?」;ミズナギドリの終わらない夏 ほか)
第2章 泳ぐ―遊泳の技巧はサメに習う(マグロは時速一〇〇キロでは泳がない;薄気味悪いニシオンデンザメ ほか)
第3章 測る―先駆者が磨いた計測の技(バハマの悲劇;最初のひとしずく―生理学の巨人、ショランダー ほか)
第4章 潜る―潜水の極意はアザラシが知っていた(「ぺんぎんは、なんでもぐるのですか?」;ダイビング界の雄、ウェッデルアザラシ ほか)
第5章 飛ぶ―アホウドリが語る飛翔の真実(離島での飛行百景;縦横無尽の機動性―グンカンドリ ほか)
著者等紹介
渡辺佑基[ワタナベユウキ]
1978年、岐阜県生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教。農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。野生動物に小型の記録計を取り付ける「バイオロギング」と呼ばれる手法を用いて、魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を研究している。2007年、東京大学総長賞受賞。2010年、南極観測隊に参加しペンギン目線のビデオ撮影に成功。研究論文は米国科学アカデミー紀要に掲載された。2011年、学術分野全般で優れた実績を積み上げた人に贈られる山崎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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