日本の水墨画
日本の水墨画〈1〉山水

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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784309622514
  • NDC分類 721.3
  • Cコード C0371

出版社内容情報

墨の美学を名作の数々とともに味わう3冊シリーズ。水墨の特性をもっとも有効に生かし得る山水画の世界にいざなう第1巻。

目次

日本の山水画を完成させた漂泊の天才画家―雪舟等楊
東国の地で、自然と人間を見つめ独自の水墨画風を確立した孤高の禅画僧―雪村周継
戦国の世を生きた武人画家で、狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠―海北友松
日本の心を水墨画に込め、余白の美を極めた気鋭の画家―長谷川等伯
雪舟様式を踏襲し、桃山文化らしい装飾性豊かな作風を確立した画家―雲谷等顔
均衡のとれた静謐な画風で、雲谷派隆盛の礎を築いた画家―雲谷等益
繊細で装飾性に富んだ造形性で、若冲や蕭白など個性的画家の先駆者―狩野山雪
江戸時代最大の巨匠であり、軽淡瀟洒な画風は狩野派を和様化させた―狩野探幽
農民の生活を哀歓こめた清冽な筆致で描き、狩野派にはない新生面を開いた画家―久隅守景
俳諧中興の祖であり、日本文人画を大成した画家―与謝蕪村〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M2

6
西洋画との違いに余白を楽しむ、想像力・光の加減で見方が変わる楽しみがある事を知った。2020/06/30

ワッピー

5
画集ではあるものの、記録として。山水画が好きだと思っていたわりには、何も知らなかったなと感じた一冊です。中国に端を発し、日本に持ち込まれて時代によって、また人によって表現も大きく変わっていて、同じテーマでありながら印象は大違い。山水とは、その画家の理想の世界観を投影したものであり、急峻な峰々、小さな家や人影の荘厳な世界(雪村周継)もあれば、ほんわりと温かくなるような優しい世界(月僊)もあります。横山大観『雨後之山』のド迫力!人間の脳のフィルタを通して表現される独自性に価値があることを強く感じました。2018/03/10

参謀

3
最近はイラスト集ばかり見ていますが、こうした日本の伝統の文化の1つでもある水墨画を見てみるのもたまにはいいですね。今でこそCGで描くのが主流になっていますが、昔は筆で墨の濃淡だけで描いていたんですよね。すごいです。自分は小学校の時に授業の一環で水墨画を習ったことがあります。先生の知り合いとかで協会の偉い人が来たと覚えています。笹の書き方とか超初歩的なことを学びました。数年後の湯飲みへの絵描きにそれはあまり活かせなかったのがやるせないです…2018/03/31

kaz

1
雪舟等楊、雪村周継、海北友松、長谷川等伯、雲谷等顔、雲谷等益、狩野山雪、狩野探幽、久隅守景、与謝蕪村、池大雅、曾我蕭白、円山応挙、月僊、浦上玉堂、呉春、谷文晁、田能村竹田、山本梅逸、富岡鉄斎、横山大観、下村観山の山水画を紹介。雪舟はもちろん素晴らしいが、蕪村や池大雅などのちょっとぼんやりした作品も落ち着く。応挙あたりから、写実性が強くなったような気がする。明治期に入ってからは、所謂山水画というよりは日本画で括った方がしっくりくる。個別の作品では長谷川等伯の松林図屏風がイチオシ。 2018/03/17

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