出版社内容情報
人間にとって手に負えない「核」、しかし手にすることで世界はバランスをとってきた。世界中が瞠目するノンフィクション!
エリック・シュローサー[シュローサー,E]
著・文・その他
布施 由紀子[フセユキコ]
翻訳
内容説明
冷戦期に日常的なミスにより起きた「想定外」のタイタン2事故。今日に至るまでのアメリカの核兵器開発と管理を軸に緻密に調査取材したノンフィクション大作。
目次
第1部 タイタン(発端;ニューウェーブ;単独立入禁止区域 ほか)
第2部 制御のメカニズム(最高にして最大の武器を最も多く;規定違反;メガデス)
第3部 事故は起こるもの(許容リスク;最適混合戦略;突入)
著者等紹介
シュローサー,エリック[シュローサー,エリック] [Schlosser,Eric]
1959年生まれ。アメリカのジャーナリスト。緻密な調査取材に基づく記事は高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
28
タイタンII事故の詳細な経緯とアメリカ核開発の歴史を始まりから追ったノンフィクション。技術的・科学的なことはバリバリな文系である自分にとって非常に咀嚼し辛いが、それでも分かりやすく書かれていて飽きずに読むことができる。核によるソ連との駆け引きの危うさや兵器保有の安全性については読んでいると虚しさが募るばかりだった。強大な力を手に入れた不完全な人類は微妙なバランスを維持することができるのだろうか。我々はメガデスという冗談みたいな計測単位用語が普通に使われてしまう時代に生きていることを自覚しなければならない。2018/08/06
サトシ@朝練ファイト
14
アメリカのタイタンIIミサイル(核出力は9メガトン)の爆発力は、第二次世界大戦(2発の原爆含)で投下されたすべての爆弾のおよそ三倍に相当する。重い内容だがミステリ風に読みやすく1980年前後の状況もすんなり頭に入るか、いざ下巻へ。映画のコマンドアンドコントロールを是非観たい。2018/09/30
hitbari
3
戦争、軍、政治。どの地域でも、人が行なっているんですね。同じことが起こるんですね。2019/04/07