重力で宇宙を見る―重力波と重力レンズが明かす、宇宙はじまりの謎

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309253749
  • NDC分類 441.1
  • Cコード C0044

出版社内容情報

アインシュタインの2つの奇妙な予言、重力波と重力レンズが21世紀の新たな宇宙論の扉を開く!最前線の研究者がやさしくひもとく。

内容説明

アインシュタインの2つの奇妙な予言、重力波と重力レンズは、21世紀の新たな宇宙論の扉をどのように開いたのか―。「時空」のゆがみに切り込み、宇宙誕生の謎、そして宇宙の真の姿に迫る!!

目次

第1章 物理学の金字塔・重力波初検出のすごさ
第2章 そもそも重力とは何か
第3章 すでに「発見」されていた重力波
第4章 重力波の観測の歴史
第5章 これからの重力波観測
第6章 重力波が答える宇宙の謎
第7章 重力レンズとは何か
第8章 重力レンズ研究の歴史
第9章 暗黒物質と暗黒エネルギーが支配する宇宙
第10章 重力レンズで見る「宇宙のダークサイド」

著者等紹介

二間瀬敏史[フタマセトシフミ]
1953年、北海道生まれ。京都産業大学理学部宇宙物理・気象学科教授。京都大学理学部卒業、ウェールズ大学カーディフ校博士課程修了、マックス・プランク天体物理学研究所、米・ワシントン大学研究員などを経て、弘前大学助教授、同教授。東北大学大学院理学研究所教授、2016年から京都産業大学教授、東北大学名誉教授。専門は一般相対性理論、宇宙論。暗黒物質や暗黒エネルギーの重力レンズを用いた観測的・理論的研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

№9

21
難解な専門用語を極力使わず、ほとんど数式も出さず、子どもでもわかるような図で、とても分かりやすく書かれていた。が、内容があまりにも途轍もなさすぎて、ほとんど理解はできていない、と思う(//∇//)。しかし、解説されている内容を、目を閉じてジッと妄想するというか空想するというか、必死で理解しようと努めることが、なんだかとても楽しい。このほとんどハードSFの世界がいま、研究者たちの努力によって刻々と解き明かされつつあるのだろうが、しかし!人間の時間と宇宙の時間ではスケールが違いすぎる。と、妄想の中で嘆息する。2019/05/15

勝浩1958

15
高校生の物理の時間は苦痛以外の何ものでもなかったのですが、星空を眺めることだけは好きでした。その当時としては結構高価な望遠鏡で初めて月を観たときの感動は今でも忘れられません。もう40年以上前のことです。その間宇宙のことは飛躍的にいろいろなことが分かってきました。そのひとつが重力波であったりインフレーション膨張であったりするのです。宇宙を知るには量子力学も大切であるようです。私にとっては、少ししか分からないけれど、いつもワクワクさせてくれるのが宇宙です。2017/12/02

HaruNuevo

4
重力という最弱の力が宇宙規模のスケールに及ぼすとてつもない影響を、重力波観測と重力レンズという二つの切り口から語ることを通じて、今わかっている宇宙の姿を描き出す。重力波観測の今後の発展の方向性を知ることが出来て、非常に面白かった。また、重力レンズは過去の発見ではなく、まさに今でもその観測を通じて新しい発見がされていること、今後はダークマター、ダークエネルギーの研究に活用されていくことを知ることができた。2020/12/11

ペカソ・チャルマンチャイ

3
学者ってのはほんとに凄いな。それに、科学技術の凄まじさには驚くばかりです。私が生きているうちに、この宇宙ができた過程が明らかになるのを願う。2018/04/26

銀河パトロール隊

2
重力波や重力レンズについて分かり易い解説であった。 KAGRAの件は残念だが、世界レベルに追いついてもらいたい。そう思ってるところに三菱のジェット開発断念のニュースが重なると、日本の技術開発力の低下に惨憺たる思いだ。2023/02/09

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