イチョウ 奇跡の2億年史―生き残った最古の樹木の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309253022
  • NDC分類 478.5
  • Cコード C0045

出版社内容情報

「生きた化石」といわれるイチョウは途方もない長寿と忍耐力をもった驚異の樹木だ。長崎の出島がつないだ復活という奇跡の物語。

【著者紹介】
1954年、イギリス生まれ。レディング大学で博士号取得。シカゴ・フィールド博物館館長、シカゴ大学地球物理学科古生物部門教授を経て、英国王立キュー植物園園長。現在、イェール大学林学環境科学部学部長。

内容説明

長崎の出島が悠久の命をつないだ!ヒトの役に立ち、敬われてきたからこそ、この愛すべき樹木がたどったあまりに数奇な運命!2億年近く生き延びたあとに絶滅寸前になったイチョウは、人間の手で東アジアから息を吹き返した。その壮大な歴史を、科学と文化から描く名著。

目次

第1部 プロローグ
第2部 植物としてのイチョウの生態
第3部 起源と繁栄
第4部 衰退と生き残り
第5部 ヒトとの出合い
第6部 利用価値
第7部 植物の未来を考える

著者等紹介

クレイン,ピーター[クレイン,ピーター] [Crane,Peter]
1954年、イギリス生まれ。レディング大学卒業後、同大学で博士号を取得。インディアナ大学を経て、シカゴ・フィールド博物館学芸員として研究に従事した。1992‐1999年には同館館長として務め、シカゴ大学地球物理学科古生物部門教授も担当。1999‐2006年、世界的に著名なイギリス王立キュー植物園園長を務める。そこでの研究上の成果と、生物多様性研究に関する国際的貢献への功績により、2004年にサーの称号を授与された。2006年にシカゴ大学地球物理学科教授、2009年にはイェール大学林学・環境科学学部学部長に選任された

矢野真千子[ヤノマチコ]
翻訳家。兵庫県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

43
広島の被曝イチョウ: http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2015/04/post-b72e.html 2015/06/17

koji

15
読書のきっかけは、法事の席でイチョウ談義が盛り上がり興味を持ったこと。それまで東京外苑前のイチョウ並木ぐらいしか関心がありませんでした。イチョウは二億年変わらず生きています。ただ気候変動等で絶滅しかけ中国で生き延び、800年前日本、韓国に広まり、17世紀後半からヨーロッパに伝播しました。長期間生き延びた遺伝的多様性からか大気汚染にも害虫にも強く、まさに都市型植物であることが幸いしました。更に街路樹にふさわしい鮮やかな黄色の葉、珍味としての銀杏、虚血に効く薬用エキス等用途の広さも魅力です。只匂いはご用心です2018/01/24

yooou

15
☆☆☆☆★ 雌雄異株のイチョウはかつて地球規模で多様な種類に広がり繁栄していた。しかしいくつもの大量絶滅を生き延びたのは現存するイチョウなど極限られたもののみでイチョウそのものは中国の奥地に僅か生き延びた株が残るのみとなっていた。これが人の目に留まり、日本へそして世界へと再び拡散していったという奇跡の物語でありました。面白い!!2015/05/16

マサ

7
面白かった。イチョウはごく日常的に目にしている木だが、こんな波乱万丈の歴史があったとは知らなかった。晩秋の黄色の並木道はいいなあ。ギンナンの塩焼きも好きです。2016/05/18

塩崎ツトム

5
イチョウの先祖の歴史からその生理、世界中の(特に中国・韓国・日本の)イチョウのフォークロアまで、イチョウに関することを網羅した一冊。さあみんなイチョウの話をするんだ。2014/12/20

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