世界史の真相は通貨で読み解ける―銀貨、紙幣、電子マネー…は社会をどう変えたか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309248738
  • NDC分類 209.04
  • Cコード C0020

出版社内容情報

通貨とその仕組みの変化から読みとけば、歴史の必然は腑に落ちる。電子マネーや仮想通貨の誕生がその延長線上にあることもわかる!

宮崎 正勝[ミヤザキマサカツ]
著・文・その他

内容説明

民族、国、権力者、イデオロギーを軸にし視点をヨーロッパに固定した世界史では、歴史のプロセスをトータルに理解することはできない。なぜなら、「通貨」と「経済」が世界変動の土台になっているからだ。社会のありようを大きく変える「通貨」とそのシステムの変化から歴史を読み解けば、「今何が起きているのか」「これから何が起こるのか」がリアルに見えてくる!

目次

4000年前、「お金」を最初に流通させたのは商人だった
面倒なお金から簡単なお金へ!「通貨」を出現させたコイン革命
中華世界の通貨は、なぜ金・銀でなく「安価な銅銭」だったのか
イスラーム世界で発達した「手形」がヨーロッパで「紙幣」になるまで
元はなぜ、ヨーロッパに先駆けて「紙幣帝国」になったのか
16世紀、新大陸の「銀」が旧大陸にもたらした“圧倒的影響”とは
長期の英仏植民地戦争が「国債」と「紙幣」を登場させた
「銀貨」から「紙幣」の時代へと通貨システムを組み替えたイギリス
民間銀行が乱立した新興国のアメリカで、中央銀行ができるまで
二つの世界大戦を経て「ポンド」から「ドル」の時代へ
不換紙幣に馴れた世界は電子マネーでさらに膨らむ
ビット・コインが「通貨」になれない“世界史的”な理由とは

著者等紹介

宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。都立三田高校、都立九段高校、筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在はNHK文化センター等の講師として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルート

22
物々交換から始まった商業。銀地金、タカラガイなどが、貨幣の始まり。重さで計っていたが、大変になったので、規格の統一されたコインへ。もっと軽い方がいいよねと、紙幣へ。そしてとうとう電子マネーへ。形すらなくなってしまった。あとは各時代で「これは売れる!」というのをつかんだ国が発展していく様子がおもしろかった。2021/05/31

はるわか

10
①シリアやメソポタミアで銀地金の金属貨幣が出現。②BC6Cトルコ西部でコイン普及(コイン革命)。③BC6Cペルシア帝国で最初の通貨が出現。④黄河文明では最初は貝殻通貨(タカラガイ)。⑤皇帝がお金の価値を決める中華帝国では安価な鋳物の銅銭を量産。⑥ユーラシアの広域通貨としてアッラーの金貨、銀貨。⑦10Cイスラーム世界の銀不足から紙幣出現。長期の手形革命の始まり。⑧世界初の紙幣は11Cの北宋で官僚により発行。⑨元は世界初の紙幣のみを通貨とする帝国に。⑩16Cメキシコ・ドルが世界初の世界銀貨に(新大陸の銀)。 2019/08/23

水無月十六(ニール・フィレル)

5
世界の歴史を貨幣の歴史を中心に眺めていく本。面白く興味深い内容だった。経済に関する知識はそこまでなくても問題ない。貨幣と経済のシステムの変化を中心にわかりやすくまとめられている。貨幣の発行に目をつけた人々により貨幣の歴史が動き、歴史全体の動きも絡んでくる様は読んでいて面白かった。電子マネーについても軽く触れられているが、こちらの流れは今後リアルタイムで見ていくことになる歴史になるだろう。2021/12/09

Aki

4
通貨が、銀、紙、電子と変遷していく様を世界史に照らして俯瞰する。わかりやすいが、今後の電子化についてはさらっと触れてあるだけ。わかりやすく説明するのは現状不可能かな。2018/10/30

航平石川

3
細かいところは授業用に調べたりしつつやると面白そう!何より1つの視点で通史的に見るのはわかりますさもある!2018/09/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12943285
  • ご注意事項