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出版社内容情報
思想と文学の先導者がその半生と果てなき旅のすべてをそそぎこんで描く世界再生のための混血児=ハーフ・ブリードたちの物語。
内容説明
始原的レイプにはじまる混血児たちの物語…。
目次
赤と黒の十字路
蛇と黒曜石の物語
雑種あるいはKの交差点
アルトゥーロ、砂漠の吐息
流れよ川、歌えよギタレーロ
風と炎のある風景
反転‐人類学の呪術師
ヤマの漂泊者
国境の詩篇
砂漠と監獄
峡谷へ
水で書かれた父と母の歌
著者等紹介
今福龍太[イマフクリュウタ]
文化人類学者・批評家。1955年東京に生まれ、湘南の海辺で育つ。1982年からメキシコに滞在し、インディオ・プレペチャ族やコーラ族のもとで人類学的調査に従事しつつ、クレオール的混淆文化の洗礼を受ける。84年からはテキサス州オースティンに住み、テキサス大学大学院でメキシコ民俗研究の泰斗アメリコ・パレーデスに師事。学問研究の傍ら、メキシコ・アメリカ南西部・カリブ海・ブラジルなどを彷徨。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より“奄美自由大学”を創設し主宰する。2017年『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房)により第68回読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
27
本書についての感想は、気軽には書けない。実に重い本だった。著者の本を読むのは初めてなのだが、前から気になっていた方。ようやく手にすることができた。 感想というより、学ぶべきことが多かった気がする。 トランプ大統領の出現で、メキシコとの国境の壁がホットな話題になった。アメリカとメキシコとの国境は、長い諍いの歴史がある。 そもそも、米墨戦争で、国家が疲弊していたメキシコは、圧倒的な火力を持つアメリカに勝ち目はなかった。米墨戦争は、アメリカの侵略戦争の歴史の大きな一頁だったわけである。 2018/02/05
geromichi
5
読み始めてから2年近く経ってしまったけれど、熱量のあるタフな散文だと思う。2020/06/18