最終獄中通信

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309026596
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

死刑確定から30年、17年5月に獄死した連続企業爆破被告の獄中通信を集成。自分の事件、そして世界に孤独に向き合う日々を伝える

大道寺 将司[ダイドウジ マサシ]
著・文・その他

内容説明

死刑確定から30年、2017年5月に獄死した連続企業爆破事件の被告の書簡を集成。最晩年の胸中を結晶させた60の俳句も収録する。

著者等紹介

大道寺将司[ダイドウジマサシ]
1948年、北海道釧路市生まれ。69年、法政大学文学部入学、全共闘運動に参加。74年、天皇列車爆破の未遂をへて三菱重工本社を爆破。東アジア反日武装戦線「狼」部隊を名のる。その後、「大地の牙」「さそり」部隊も加わり、三者で「侵略企業」と見なされる企業を相次いで爆破。75年、逮捕。79年、一審にて死刑判決。82年、控訴審にて死刑判決。84年、『明けの星を見上げて 大道寺将司獄中書簡集』刊行。87年、最高裁で死刑確定。17年、2010年以降闘病していた多発性骨髄腫のため東京拘置所にて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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もりくに

43
1970年前後の学園闘争の終焉期に、その要因の一つともなった「連合赤軍事件」と「三菱重工爆破事件」が発生し、多くの死傷者と、多くの入獄者を出した。入獄者の「内省」の仕方は様々だが、「短詩形文学」で表現するものが、二人出た。一人は「連合赤軍事件」の坂口弘。彼は「短歌」で表現し、一時期は「アサヒ歌壇」に投稿していた。蛇足だが、彼は「日本赤軍」の釈放要求を、「私の闘争の場は法廷」と拒否し、獄に留まった。もう一人はこの本の著者、大道寺将司。彼は、「死刑囚」という立場に置かれた状況を踏まえて、「俳句」を作っている。2019/07/28

犬養三千代

8
獄のなかでこれ程自分を鍛えられるものなのか。平成の世の中の出来事を思い出させてくれた。小泉首相つまり権力への批判は辛辣だ。かれの考えに賛同できないところもあるが。、。彼を支えてきた支援者たち。実は彼に支えられてきたんじゃないかとも思う。殺してしまった人にも親兄弟がいるだろう。その人たちにも心をむけたいと思う。2020/09/15

gtn

8
死刑囚である著者が綴る平成史であり、後半は闘病記でもある。政治や世評に対し、あれだけ饒舌だった著者が、日を追うごとに執筆量が少なくなり、数行になり、最期は「輸血」の一語となり、終える。2019/01/06

農明(ノウミョウ)

2
獄中生活で生み出された文学はいままでにもいくつか拝読したことがありましたが、本書のように克明でかつ本人の素直な気持ちが表れている記録は初めて読んだと思います。著者は俳句が好きであったこと、死刑執行について勉強していたことなどがわかりました。獄中の生活の中で、色々と気付いたことを残していました。どういう気持ちでペンを持ってしたためていたかと想像が膨らみました。2024/01/23

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