内容説明
現代の中国で「宗族」「会」「社」と呼ばれる伝統集団が甦る。第一部では、宗族と社の成立動機、成立根拠に注視し、宗族ならびに社の結合の類型を明確化することで人々の結合の本質を突き止める。第二部では、山西省の村の事例から、村落社会における人々の血縁と地縁の結合関係の実態と変遷に迫る。
目次
第1部 中国における結合関係の再検討―宗族と社の結合類型と差異を中心に(宗族研究に関する諸問題;「会」・「社」研究に関する諸問題;宗族と社に関する分析枠組とその理論的根拠;宗族の成立事情とその歴史的変遷;血縁優先と利益優先にみる宗族の差異;宗族結合における南北差異の要因)
第2部 山西省農村における宗族と社の歴史的変遷と現状(対象地域・調査方法および調査概要;血縁集団―宗族の歴史と現状;地縁集団―社の歴史と変遷;宗族・社および村との関係;宗族・地域活動における女性の地位の変遷;結語)
著者等紹介
陳鳳[チンホウ]
1962年中国山西省太原市生まれ。博士(現代社会)。専門は農村地域社会、家族。現在、神戸学院大学非常勤講師、関西外国語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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