感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
24
戦争法ができる課程で拡がった、立憲主義を取り戻し戦争法に反対する様々な運動は、歴史的にみるとどういう位置づけにあるのか、そして今後どのような展望をみることができるのか考えることのできる素晴らしい本だと思います。戦後の平和運動や安保反対運動などを振り返り、どのような変遷を経て今日の一致点を築いてきたのかを学べました。新しい福祉国家の道は安保条約を破棄し、憲法9条の輝かせ憲法を全面的に実施する道なのだと思いまいした。ぜひお勧めします!2016/10/19
Takao
7
2016年10月13日発行(初版)。400頁近い大部にちょっと怯んだが、読み始めてみると面白く一気に読み終えた。「新たな福祉国家」を構想する研究者による憲法・安全保障・平和の構想。戦後の安保体制と改憲をめぐる攻防、安倍内閣による戦争法強行に至る攻防の歴史、憲法学者を中心とする戦後の平和構想など、「憲法と平和」の問題に全面的な分析を加えている。戦争法廃止、安倍内閣による改憲阻止で一致している勢力内でも自衛隊・安保う体制をめぐるスタンスの違いは大きいが、これを乗り越えた先のわくわくするような展望が示される。2017/03/15