出版社内容情報
けいたくんはもうすぐお兄ちゃんになります。お兄ちゃんってなにかな?新しい命との出会いをあたたかいまなざしで描く傑作絵本。
かさい しんぺい[カサイ シンペイ]
いせひでこ[イセヒデコ]
内容説明
みんながきみをまっているんだ。あたらしいいのちとの出会いととまどい、そして心からのよろこび。
著者等紹介
かさいしんぺい[カサイシンペイ]
IT系エンジニア、作家。東京都生まれ。会社勤務の傍ら、創作とエッセイを書く。雑誌「猫びより」(2001年夏号~2002年春号)に、猫のキタカルの物語を連載(挿絵:いせひでこ)。自作サイトかさいしんぺいのブログ「平成の青」にて、エッセイを不定期投稿中。『ねぇ、しってる?』は初めての絵本作品
いせひでこ[イセヒデコ]
画家、絵本作家。13歳まで北海道で育つ。スケッチの旅を重ね、木と子どもをめぐる創作絵本を制作しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
114
感動で胸が熱くなる素晴らしい絵本。温かいいせでこさんの絵が、この物語にぴったりでじっくり眺めながらページをめくった。弟が生まれた時、兄は寂しい思いをする。それを慰めてくれるのが「そらさん」と呼ばれるぬいぐるみだ。おもちゃ屋で売残っていたものだが、温かい心の持ち主で、お兄ちゃんの心の支えになった。みんな子供は「だいじっこ」であることを、教えてくれる。この部分にほろりとした。たとえ子供時代が辛くても、誰かの愛情のおかげであなたはこの世に生まれてきた。昔心から尊敬していた女性が教えてくれたことを思い出した。2018/09/04
kanegon69@凍結中
87
この絵本は子供向けかなと思いつつ読んで見ると、意外にもすんなり心に染みてきました。おにいちゃんになることの喜び、戸惑い、寂しさ、嫉妬などの心象風景が見事です。上の子の場合、誰でも経験する事かもしれませんが、弟をちゃんと受け入れて成長していく姿がとても素敵です。かさいしんぺいさんの文章、好きですね。とても温かいです。いせひでこさんの水彩画は一つ一つがとっても優しく感情をよく表している素敵な絵ばかりでした。人物画が秀逸の一作です。何気にいせさんの絵本がこの絵本の中に出てきて、おっ!と嬉しくなってしまいました!2019/12/17
おくちゃん🌸柳緑花紅
76
こういうお話しにとことん弱い。みんなみんな抱きしめたくなる。青いゾウさんのぬいぐるみはいつでもずっとずっと友だち。みんなみんな、だいじっこ!剣淵町の絵本の館にて読了。2018/05/11
やま
72
僕けいた君に、弟ゆうと君ができました。皆がゆうと君、ゆうと君と、ゆうと君を見に来ます。お母さんもゆうと君を見ています。象のぬいぐるみの゛そらさん゛に僕は、ねぇ、そらさん、お父さんも、お母さんも、みんな僕よりゆうと君がだいじなんだよ。ねぇ、そらさん。僕もう、お兄ちゃんやめようかな。ねぇ、そらさん、僕をもう、お母さんのだいじっ子じゃなくなったのかも…。そらさんは、ゆうと君が生まれてからのアルバムを見せて、如何にゆうと君が愛されて来たかを話します。僕は、弟のゆうと君が大好きなります。🌿続く→2022/04/26
神城冥†
61
とてもとても優しい本。青いぞうさんのぬいぐるみ、そらさんがとても好きです。2018/02/15