内容説明
ヒルデガード・ペプロウ(1909‐1999)、ドイツ系移民の貧しい家庭に生まれる。20世紀看護界の双璧であるヘンダーソンとは対照的な悪戦苦闘の生涯を送る。シングルマザーとして一人娘を育てた。精神医学者のサリヴァンに学んで、1952年、ロングセラー『人間関係の看護論』を出版。精神科看護の専門性を追究し、プロフェッションとしての看護の確立に尽力した。強烈な責任感と公正さを求める一途な気持ちゆえに、あらゆる局面で困難に遭遇した。平穏な日々が訪れたのはその生涯の最後においてだった。決してあきらめないひとりの女性の壮大なビルドゥングス・ロマン。
目次
意味深い生涯
アメリカの子どもとして
看護師への道
看護師、大学に行く
第二次世界大戦:自らの本領を発揮する
移行期
大学院生として、母として
ティーチャーズカレッジ:キャリアの始まり
学問的悪夢:キャリアの危機
ラトガーズ:「恐るべき女性」
地方巡りの夏
ラトガーズ:世界を飛び回る日々
専門職の理念
ANA:専門職の課題
ANA:専門職の悪夢
引退:「世紀の精神科看護師」
結辞:「わが人生に悔いなし」
著者等紹介
キャラウェイ,バーバラ J.[キャラウェイ,バーバラ J.][Callaway,Barbara J.]
ニュージャージー州ニューブランズウイックのラトガーズ大学教授で政治学が専門である。テキサス州サン・アントニオのトリニティ大学を卒業後、修士号、博士号をボストン大学で取得した。長年にわたりラトガーズの大学行政に携わり、一時期は看護学部の学部長代理も務めた。アフリカおよびナイジェリアに関する数冊の著書があり、また、アフリカ、ナイジェリア、イスラムと女性、経済開発と女性、政治と女性に関する数多くの論文を発表している
星野敦子[ホシノアツコ]
1980年国際基督教大学教養学部卒業(在学中、カリフォルニア大学サンディエゴ校に1年留学)。出版社にて語学辞典・大学英語テキスト・一般書籍の編集制作を担当。1988年以降はフリーランスの編集者、翻訳家として今日に至る。傍ら、鍼灸師・ボディーワーカーとして代替医療の臨床にあたっている。あんまマッサージ指圧師、鍼師・灸師、米国ロルフ研究所公式認定ロルファーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。