ここが間違っている!日本の農業問題―農業・食料・TPPの“真”常識

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 95p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784259518509
  • NDC分類 611.021
  • Cコード C0061

出版社内容情報

第1章 日本の農業は過保護ではない!
  ●世界の農業保護の現実を知ろう
   ・日本の食料市場が閉鎖的だというのは、間違っている
   ・日本の食料品価格が高いというのは、間違っている
   ・FTA交渉における「農業悪玉論」は、間違っている ほか
第2章 むやみな自由化の追求は危険だ!
  ●「安ければいい」のではない
   ・貿易自由化が世界の穀物価格を
         安定させるというのは、間違っている
   ・世界のコメ輸出力を甘く見るのは、間違っている
   ・関税は悪者だというのは、間違っている   ほか
第3章 都合のいい主張にだまされてはいけない!
  ●隠されているTPPの内実
   ・「TPPに参加して中国包囲網を」というのは、間違っている
   ・「自由化はなんでも反対」というのは、間違っている
   ・情報操作は当たり前という意識は、間違っている ほか
第4章 農業の将来を正面から議論しよう!
  ●みんなのための農政を
   ・強い農業になるための対策がないというのは、間違っている
   ・農業問題を正面から議論しないのは、間違っている
   ・安さを追求する食習慣は、間違っている   ほか
おわりに…「農学栄えて農業滅ぶ」というのは、間違っている

【著者紹介】
東京大学大学院農学生命科学研究科教授。1958年三重県生まれ。1982年東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年より現職。食料・農業・農村政策審議会委員(会長代理、企画部会長、畜産部会長、農業共済部会長)。専門は農業経済学、国際貿易論。著書に『日豪EPAと日本の食料』、『FTAと日本の食料・農業』(ともに筑波書房)、『現代の食料・農業問題-誤解から打開へ-』(創森社)など多数。

内容説明

TPP参加による農業の「切り捨て」は本当に国益なのか?日本の農業・食料をめぐる40の誤解を解き明かす。

目次

第1章 日本の農業は過保護ではない!―世界の農業保護の現実を知ろう(日本が価格支持に依存した農業保護国だという批判は、間違っている;日本の農業が所得支援に依存しているというのは、間違っている ほか)
第2章 むやみな自由化の追求は危険だ!―「安ければいい」のではない(貿易自由化が世界の穀物価格を安定させるというのは、間違っている;食料危機時の輸出規制を防止できるというのは、間違っている ほか)
第3章 都合のいい主張にだまされてはいけない!―隠されているTPPの内実(一部の輸出産業の利益を「国益」と呼んでTPPに乗り急ぐのは、間違っている;「TPPに参加して中国包囲網を」というのは、間違っている ほか)
第4章 農業の将来を正面から議論しよう!―みんなのための農政を(農業問題を正面から議論しないのは、間違っている;法律・規則を「金科玉条」のように考えるのは、間違っている ほか)

著者等紹介

鈴木宣弘[スズキノブヒロ]
東京大学大学院教授。1958年三重県生まれ。東京大学農学部卒業後、農林水産省入省。農業総合研究所研究員、九州大学教授を経て、2006年より現職。専門は農業経済学、国際貿易論

木下順子[キノシタジュンコ]
農林水産政策研究所主任研究員。1970年福岡県生まれ。九州大学農学部修士課程修了後、農林水産省入省。農業総合研究所研究員、コーネル大学客員研究員を経て、2012年より現職。専門は農業経済学、産業組織論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

11
農業文庫より。鈴木教授はもと農水官僚。民主党の篠原議員のようにTPPに反対しているのは同感。米国や豪州のようなケアンズグループに勝つ見込みはない(32頁)。WTOのときからそう思っていた。桁が違う。それよりも、日本農業はスイスのような山間地農業のあり方を参考にすべきというのは説得力がある。自然、動物福祉、生物多様性が鍵とのこと。震災復興とTPPは合わない(55頁)。復興はコミュニティ再生が主眼だから。TPPはむしろ破壊へ向かう。横井時敬の農学栄えて農業滅ぶは、農業滅んで農学滅ぶ、が鈴木教授の作(94頁)。2013/09/11

えも

8
食料・農業問題についてマスコミなどで一般的に言われている「常識」に対し、Q&A方式で誤解を解き明かしている▼農林水産省にもいたことのある研究者として、時には古巣をも批判しながら、データを元に解説してくれるので説得力がある。民主党時代に書かれているが、対案や政策提案もあり、今のいわゆる「農政改革」を検証するのにも役立つ書ですね。2014/09/21

石臼

1
マスコミや政府の言っていることは果たしてどこまで本当なのか。実際にデータを見ずに発表や報道をぼうっと見ることの危険性を教えてくれる。日本の農業事情はかなり危ない。農業が危なくなると、日本そのものも危ない。そういう意識を持たされる。2013/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5903641
  • ご注意事項