出版社内容情報
宇佐見耕一[ウサミコウイチ]
菊地啓一[キクチヒロカズ]
馬場香織[ババカオリ]
目次
第1部 利益媒介・政策形成と市民社会組織(メキシコにおける政労関係の継続と変容―労働法制改革をめぐる政治を中心に;ボリビアにおける国家と強力な市民社会組織の関係―モラレス政権下の新鉱業法の政策決定過程;ポスト新自由主義期ペルーの労働組合と国家―20世紀の状況との比較)
第2部 民主主義と市民社会組織(ベネズエラにおける参加民主主義―チャベス政権下におけるその制度化と変質;分配政治とブラジルの市民社会―連邦政府から市民社会組織への財政移転の決定要因;ブラジルにおける国家とキリスト教系宗教集団の関係―福音派の台頭と政治化する社会問題)
21世紀ラテンアメリカにおける国家と市民社会組織の関係
著者等紹介
宇佐見耕一[ウサミコウイチ]
同志社大学グローバル地域文化学部教授
菊池啓一[キクチヒロカズ]
アジア経済研究所地域研究センターラテンアメリカ研究グループ
馬場香織[ババカオリ]
北海道大学大学院法学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
4
「チャベス大統領は政治領域のみならず市民社会領域においても政府介入を強めていった。政治参加のための資格登録や資金配分の権限を政府が握ることで政府を支持する市民社会組織に対して恩顧主義的関係を築く一方、反政府派の市民組織を政治参加や資金配分から排除していった。自らに権力を集中させ、議会、司法などすべての国家権力に対して絶対的影響力を行使するとともに、政治的多元主義を認めず反チャベス派政治勢力や市民、メディアを抑圧し、人権を侵害するなど権威主義的傾向を強めた」「大衆民主主義理念はマルクスが…考察したビジョン」2017/04/07