文春文庫<br> 錆びた滑車

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文春文庫
錆びた滑車

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911201
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。ミツエの孫ヒロトは交通事故で記憶を一部失って…。【仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ最新長編!】



葉村晶は、吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員をしながら、本屋の二階を事務所にしている〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。

付き合いのある〈東都総合リサーチ〉の桜井からの下請け仕事で、石和梅子という老女を尾行したところ、梅子と木造の古いアパート〈ブルーレイク・フラット〉の住人・青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれ、怪我を負ってしまう。

住み慣れた調布市のシェアハウスを建て替えのため引っ越さなくてはならなくなった葉村は、青沼ミツエの申し出で〈ブルーレイク・フラット〉に移り住むことになるが、そこでは思いもかけぬサバイバル生活が待っていた。ミツエの孫・ヒロトと父の光貴は八ヶ月前に交通事故に会い、光貴は死に、生き残ったヒロトも重傷を負った。事故の前後の記憶をなくしたヒロトは、なぜ自分がその場所に父といたのか調べてほしいと晶に頼む。

その数日後、〈ブルーレイク・フラット〉は火事になり、ミツエとヒロトは死んでしまう……。



解説・戸川安宣



前作「静かな炎天」は文庫書き下ろしながら、「このミス」2位とミステリランキングでも好調、「読書芸人」のカズレーザーや、のん(能年玲奈)も絶賛など、話題になりました。

若竹 七海[ワカタケ ナナミ]
著・文・その他

内容説明

女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。

著者等紹介

若竹七海[ワカタケナナミ]
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉山晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

329
今回はマジ赤字、持ち出しの方が多い。約束の報酬30万もらえたんだろうか。心配。このシリーズの読者なら葉村晶が無傷で済む筈はないというのは承知だが、それにしても今回は格別ひどかった。たとえ当麻警部からの脅しがなくても、葉村はヒロトの知りたかったことを調べた気がする。葉村晶版『長いお別れ』かな。マーロウがテリーの為に動かずにいられなかったように、葉村もヒロトとミツエの為に動かずにいられなかった。女達が中心となった回。出て来る男は老いも若きも殆どアホだった。意外だったのが光貴。 2018/11/09

中原れい

328
会うたび「加齢による体の衰え」の表現が多くなるような…読者の身に覚えがあるだろう、そういうとこを欠かさず書くのも若竹さんの容赦ないところですね。いるいる、イヤだねこういう人物!と言われるおばさんの尾行だったのに、また隠れた事件を炙り出しまくってしまった晶。頑張ってよかった、と思える事柄もちゃんとあるのが救いかな。巻末の富山店長コーナーも健在で嬉しい。2018/08/17

佐々陽太朗(K.Tsubota)

304
書き出しの文章にしびれた。ハードボイルドはこうでなくっちゃ。その一文に「青沼ヒロトと出会い、一つ屋根の下で暮らした」とあった。これまで浮いた話がなかった葉村晶にもついに艶っぽい話が・・・と思ったら、やはり不憫な女探偵なのであった。まことにお気の毒。満身創痍の40代女探偵って、大変ですなぁ。お疲れ様です。しかし、私はもっともっと葉村晶シリーズを読み続けたい。かわいそうだが、若竹さん、もっともっと葉村晶をこき使ってやってください。いよいよ次作はシリーズ最新刊『不穏な眠り』。すでに手元にある。読むのが楽しみだ。2020/02/13

星落秋風五丈原

270
周囲は彼女に同情しつつも皆自分の願いを叶えようとするエゴイスティックな人達ばかりで、いまいましいと思いながらも葉村晶も引き受けざるを得ない。タイトルの「錆びた滑車」は具体的に作品のなかに出てこない。心身ともに傷つき貧乏かつかつで「首が回らない」葉村晶自身のことを指しているのか。それとも歪みが出て来てあちこちにガタがきている世の中全体のことを指すのか。後者であるなら、きっと微力ながら葉村晶は、それでもガタついた滑車を回す側にいるのだろう。ごまかしてカラカラ回る滑車の回し手になることはなく。 2018/09/09

nobby

207
葉村シリーズ第6弾はなかなかのイヤミス長編。40代半ばを迎えた女探偵の活躍は、時に人や物が降ってきて顔面血だらけ左腕や指は骨折、足はもつれ、ふくろはぎはつり脱水や疲労の色濃く徹夜が身体に堪えるのが痛々しい…まずは冒頭での「一つ屋根の下」での出会いや、終盤に「わたしこう見えて怒ってるんだけど」なんてクールな怒りにドキドキ!何気なく押し付けられた探偵依頼が、いつのまにか大きな事件に繋がる。交通事故や火事という些細な不幸を社会問題や過去まで結びつけるのは秀逸。黒幕はじめ読了して人物の印象をひっくり返すのも見事!2020/07/31

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