総務部長はトランスジェンダー―父として、女として

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163908601
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

妻子あり・アラフィフの総務部長が一斉メールを送信した。今後は女性として生きると。仕事も家庭も維持するため彼女が選んだ道とは?その日、総務部長は社員に向けて一斉メールでカミングアウトした。「これからは女として生きていきます」。そして彼女が選んだ究極の二重生活とは?

自分らしく生きたい人に勇気を与える告白的ノンフィクション。





もうすぐ五十歳に手が届こうかという妻子もちのサラリーマン、会社では管理職。

男であることになんの疑問も持たずに生きてきたが、ふとしたきっかけで、女性になりたい自分に気づいた。最初は時折、女装して楽しむだけだったが、次第に女性として生きたいという気持ちを抑えられなくなっていく。

仕事をどうするのか、家庭をどうするのか…。微妙なバランスで家庭を壊すことなく、会社を辞めることなく、自分らしく生きる道を選ぶ。

会社での大胆なカミングアウト以降、毎日は大きく変わった。

朝、家を出るときは男装。そのまま近所のトランクルームに入り、女性服に着替え、メイクをする。仕事を終えると再びトランクルームに寄り、朝の服に着替えてメイクを落とし、帰宅する。そんな二重生活を続けている。

生まれた性と異なる性で生きる決意をしたトランスジェンダーが、それまでとほとんど変わらない社会生活を送ることはなかなか難しいという。著者は幸運でもあったが、多々困難も抱えている。

多様な性に直面する現代社会を生きる、一人のトランスジェンダーの体験記。



目次

プロローグ

第1章 初めての女装

第2章 綺麗になりたい

第3章 女性として生きていくなんて

第4章 全社にカミングアウト

第5章 外では女性、家では男性

第6章 毎日が性別越境

エピローグ

岡部 鈴[オカベ リン]
著・文・その他

内容説明

その日、アラフィフ・妻子ありの総務部長は、社内一斉メールでカミングアウトした。「これからは女として生きていきます」家庭は?会社は?友人は?そのとき彼女が選んだ究極の二重生活とは?自分らしく生きたい人に勇気を与える告白的ノンフィクション!

目次

第1章 初めての女装
第2章 綺麗になりたい
第3章 女性として生きて行くなんて
第4章 会社にカミングアウト
第5章 外では女性、家では男性
第6章 毎日が性別越境

著者等紹介

岡部鈴[オカベリン]
1963(昭和38)年長崎県生まれ。長崎大学水産学部中退、九州電子計算機専門学校卒業。専門学校講師、プログラマー、化粧品メーカーでIT部門等を経験後、広告代理店にてIT部門スタッフ、総務部長を務める。2012年、トランスジェンダーであることを社内でカミングアウト後、女性社員として働き始め、現在はファイナンス部門の女性ディレクターとして勤務。ブログやツイッターにて、トランスジェンダーに関する情報を積極的に発信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

100
読んでいて、どうなって行くのだろうと気になって止められなかった。トランスジェンダーはなんとなくは分かっていたつもりだけど、色んなタイプがあるんだろうね。著者は割と気軽に女装してから、どんどんと嵌っていったようだけど50代手前で気がついたと言うか昔を思い出した感じで、それまで家族にももちろん本人も自覚が無かったみたいなので、やはり奥さんは戸惑ってるのだろう。息子さんには隠してるようだけど身体も女性的になってきて本当に気づかないものなのかなとそこがずっと気になって仕方なかったです。 2018/11/01

アマニョッキ

56
カッコいいなぁ、岡部鈴さん。だけど同じような状況の人たちがこれを読んで救われるのか?と聞かれるとそうでもないような気がする。岡部さんはものすごく環境に恵まれているので、このような生き方を選ぶことができるんですよね。わたしにとっては面白い読み物だったけれど、色々な人達のことを考えるとうーん…と思うところも少なからず。とりあえず、ムロツヨシのドラマが面白く仕上がりますように!2019/11/20

おかむら

38
ダサいタイトルの小説かと思ってたらノンフィクションでした。これは面白い! 妻子持ちのアラフィフ男性が女装に目覚め、ついには女性として生きていく道を模索する。LGBTのT。おじさんならではの、会社員ならではの、家庭持ちならではの苦心がここかしこに。普通の女性にみえるように装うのがこれほど大変なのねー。ドラマ化するといいなあ。堺雅人希望。本だと読む人限られるしドラマきっかけでついつい女装を笑ったり気持ち悪がったりしちゃう人(私含め)が少しでも減るといいと思う。2019/01/24

香菜子(かなこ・Kanako)

32
総務部長はトランスジェンダー 父として、女として。岡部鈴先生の著書。実話と聞いて驚きました。こんな管理職がいる職場はきっと素敵で先進的なはず。トランスジェンダーや性の多様性に対する理解が足りない人たちには是非読んでいほしい一冊です。2018/10/06

梅ちゃん

30
2019.06.15フィクションの小説かと思っていたら、自叙伝的なノンフィクションのはなしでした。研修会で、最近LGBTをテーマとするものが増えてきたので、興味があった。本人は40歳代で女装を始め、1ミリでも美しくなりたいと、ホルモン治療、睾丸切除などを行う。会社、友人、兄姉へのカミングアウト。 その道を進み始めたあとだったので妻の理解が得られない。結構一人で突っ走る感があったので、読んでてあとが大丈夫なのかと思う点もたくさんあった。 自他ともに心の問題が大きいので、難しい。 2019/06/15

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