文字に美はありや。

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163907772
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

美しい文字とは何か。王義之からビートたけしまで。文人や作家の名筆、名跡をたどり考えた伊集院静流「書の楽しみ方」。写真も満載。

内容説明

歴史上の偉大な人物たちは、どのような文字を書いてきたのか。この一冊で、書のすべてがわかる。月刊「文藝春秋」大反響連載エッセイ。

目次

なぜ文字が誕生したか
龍馬、恋のきっかけ
蘭亭序という名筆、妖怪?
桜、酒、春の宴
友情が育んだ名蹟
始皇帝vs.毛沢東
木簡からゴッホの郵便夫へ
紀元前一四〇年、紙の発明
書に四つの宝あり
猛女と詩人の恋〔ほか〕

著者等紹介

伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年、山口県防府市生まれ。72年、立教大学文学部日本文学科卒業。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木三十五賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞、14年に『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で第18回司馬遼太郎賞受賞。16年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

114
伊集院静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。歴史上から現代に至る著名人の書に纏わるエッセイ。私は汚文字なので、美文字が書ける人には憬れます。本書で取り上げている書は必ずしも美文字ではありませんが、夏目漱石の文字は綺麗でした。2/21に第9回日経小説大賞の授賞式・座談会で生伊集院静予定です。申込制なので、興味のある方はこちらから⇒ http://www.nikkei-events.jp/shousetsu/2018/02/10

ロマンチッカーnao

28
文芸春秋に連載されたいた、書に関するエッセイ集です。どういう文字が美しいとか、書き方とかそういうものではなくて、歴史上の人物の字を眺めつつ、この人の字は、こうだからいいとか、あれこれ語る本。とても感じのいい本です。織田信長、徳川家康、豊臣秀吉、細川ガラシャや坂本龍馬に、西郷隆盛に吉田松陰に、名もなき民衆までと、多岐にわたります。しかし、みんな誤字脱字が少ない。そして、漢字をよく知っている。みんな教養あったんだな。。知識量では現代人の方が圧倒的に多いけど、教養となれば、もしかして日本人は減退しているのかも。2018/05/18

Ryoichi Ito

8
雑誌「文藝春秋」に3年余に渡って連載したエッセイ集。石や木,牛骨に書いたものもあるが,殆どが筆で書かれた古今の文字を扱う。漢字の書体は篆・隷・楷・行・草の5体があるが,発生はこの順ではない。篆隷草行楷の順だという。驚くのは中国の王羲之(4世紀)が完成した行書,顔真卿(8世紀)が完成した楷書を現代の我々がそのまま使っていることだ。また,江戸時代の下級武士や農民が素晴らしい字を書いていることにも驚く。それに比して現代人の文字の下手なこと!文字の美はよくわからない。中川一政の書が美しいとはとても思えない。2019/02/26

クサバナリスト

7
紹介されている『書』が、小さくて分かりずらく、カラーでかつ実物大であれば、著者の説明等がより伝わっただろうと思われる。王羲之の書体が今でも使われていることに驚きですね。本書で登場する各著名人も、それぞれ個性がしっかりと表されていますね。タイトルとは直接関係ない内容だったが、それぞれの書の考察は面白かった。2018/02/03

fuku

6
図書館で借りました。が、購入します。 これは手元に置きたい。文字で思いが伝わる、人が表れる… 心身ともに鍛えねば。2018/10/09

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