出版社内容情報
『時をかけるゆとり』に続くエッセイ集第二弾。退職の詳細、初めての手術などが卓越したストーリーテリング技術をもって語られます。
内容説明
1冊で100回笑える、腹筋崩壊エッセイ!
目次
第1部 日常(眼科医とのその後;朝井家 in ハワイ;作家による本気の余興 ほか)
第2部 プロムナード(枠;食う寝る踊る;スライドショーの隙間 ほか)
第3部 肛門記(前編;中編;後編)
著者等紹介
朝井リョウ[アサイリョウ]
1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞。受賞作がベストセラーになり、現役大学生作家として注目される。2013年、『何者』で第148回直木賞を受賞。2014年、『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
806
朝井リョウは、新作中心に読んでいる作家です。小説は結構読んでいますが、エッセイは初めてです。最初普通のエッセイかなと思って読んでいましたが、後半の『肛門記』は絶品でした。但し、朝井リョウのビジュアル&格好良さでファンになった女子&淑女は絶句するかも知れません(笑)朝井リョウ&柚木麻子の?寒い?余興をYouTubeで是非観てみたいなぁ!2017/07/30
風眠
703
『読んで得るもの特にナシ!!』『電車のなかで読めない本№1(になる予定)』帯の煽り文句に偽り無し! どんなに落ち込んでいても、これ読んでる間は絶対に笑ってしまう自信がある。さすが「描写の朝井リョウ」内輪ネタでこんなに笑わせるなんて。某大河小説をもじったタイトル、マーガレット・ミッチェルに捧ぐという献辞、さも大作風の三部構成。隅から隅までふざけているこの感じ、たまらんです。『肛門記』では尿道カテーテルの話で「うーぇぇ・・」となりながらも笑いが止まらない。その時の私はどんな顔してたのだろうか・・・腹筋が痛い。2017/07/24
ウッディ
690
メッチャ笑えた!朝井さんのエッセイは、声を上げて笑ってしまうので、外で読むのは危険だとわかってたのにまたやってしまった。それもオサレなカフェで、笑わないように気をつけながら読んでたのに、「『パスタ・ガ・マダ!』とインド航路を見つけたヨーロッパ人‥」のくだりで吹き出してしまった。「肛門記」は、家に帰って、ベランダで読んでたのに、クスクスが家族から気味悪がられる始末。自虐エッセイの面白さの原点がさくらももこさんのエッセイというのもわかり、ナルホドと納得。ともかく、この本、面白すぎて危険です。2018/04/30
NADIA
571
できるならば自宅で読むことをオススメするが、どうしても 公共の場で読むときはいっそカバーなどかけずに堂々と「風と共にゆとりぬ」を読んでますよ~と周囲にアピールした方が良いように思える。思わず吹き出しても「ああアレ読んでいるんだったら仕方ないよね」と既読の方には思ってもらえるだろう。それほど面白おかしい氏の爆笑エッセイ第二弾。私が最もこらえるのが苦しかったのは「初めてのホームステイ」。カナダのカルガリーに派遣される中学生たちが「妹子集団」と名付けられた件では本当に通勤電車で罰ゲームな気分だった。2018/05/27
ののこいちご
510
<おすすめしてもらった作家さんシリーズ>コレコレコレコレェ!!求めてましたこんな本!笑いました笑いました。爆笑ではないです。「フッ(笑)」や「ヒヒw」といった笑いをひたすら。あーおもしろかった。朝井さんっていう方は全然知らなかったんですが、こんなスットコドッコイピープルがこの世にはいるんですね。しかも有名な人だった。桐島、部活やめるってよっていうのは聞いたことありますが作者のことは何にも知りませんでした。それでもめちゃくちゃ笑った。うん。たまに共感性羞恥で悶えましたね。しかしとにかく、おもしろかったです。2021/12/27