内容説明
もっと幾何学的精神を!あまりに抽象的になりすぎた数学はつまらないと、文様にこだわる物理学者、数学マインドあふれる絵本作家、そして遊び心旺盛な数学者の3人が、自由闊達な鼎談を繰り広げた。日本の寄せ木文様や紋からアラベスクまで、シンメトリーの美と数理を論じながら創造の種をふんだんに蒔く圧巻の文様論をはじめ、200点余りの絵や図版をも駆使して、数学的に考えることの愉しみを問わず語りに示す名著。
目次
シンメトリーへの招待
対数螺線と黄金分割
紋と文様の魅力
寄せ木の世界
アラベスクへの挑戦
遠近法うらおもて
四次元を見る
幾何学よ蘇れ
著者等紹介
伏見康治[フシミコウジ]
1909年生。理論物理学者。1933年東京大学理学部物理学科卒。大阪大学理学部教授、名古屋大学理学部教授を経て、日本学術会議会長、参議院議員も務めた。専門の業績のほか、科学者の社会的責任に関するアピールから一般向け書籍による科学の啓発・普及に至る、多方面に功績あり。2008年没
安野光雅[アンノミツマサ]
1926年生。山口師範学校研究科(現山口大学教育学部)卒。10年の教師生活を経て画家となる。1968年からは絵本作家としても活動を始め、1974年芸術選奨、1977年BIBゴールデンアップル賞など受賞、世界的な評価を得た。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞受賞
中村義作[ナカムラギサク]
1928年生。1952年日本大学工学部電気工学科卒業。日本電信電話公社研究所勤務ののち、信州大学工学部教授、静岡県立大学教授を経て、2010年まで東海大学教育研究所教授。確率論、組み合わせ数学が専門だが、一般啓蒙書も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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