出版社内容情報
大学を休学し、セヴェレンへと向かったクォ
ートは、もちまえの機転を使ってアルヴェロ
ン大公の宮廷に入りこむことに成功するが!?
パトリック・ロスファス[ロスファス パトリック]
著・文・その他
山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]
翻訳
渡辺 佐智江[ワタナベ サチエ]
翻訳
守岡 桜[モリオカ サクラ]
翻訳
内容説明
セヴェレンに到着し大公の宮廷になんなく入りこんだクォートは、病気に苦しむ大公の様子から、何者かが毒を盛っているのではないかと疑う。ペットの小鳥に大公の薬を飲ませることで、お抱えの秘術士コーディカスこそが、薬に毒を入れている犯人であることを証明した。毒殺の危機から救ったことで大公に重用されるようになったクォートは、さらに大公とラックレス家の美しい令嬢との婚約を成功させるべく奮闘するが…。
著者等紹介
ロスファス,パトリック[ロスファス,パトリック] [Rothfuss,Patrick]
1973年アメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。ウィスコンシン大学在学時から地元紙向けコラムの執筆や、ラジオのコメディ番組の脚本を手がける。7年以上かけて書き上げた『キングキラー・クロニクル』シリーズの原形が「未来の作家」コンテストで優勝し、『キングキラー・クロニクル』3部作として出版されるきっかけとなった。第1部である『風の名前』はクィル賞、アレックス賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
17
大公の信任を得て宮廷劇が続くのかと思いきや、デナと喧嘩したまま、なんと傭兵を率いて盗賊退治への旅に。クセのある傭兵たちの中でアデム人のテンピと友情めいたものを育んでいく様子がいいですね。しかし、この巻はえらく尻切れとんぼなところで終わってしまいましたが、次巻でどのような展開を見せるのか楽しみです。2018/09/01
tom
12
そろそろ面白くなるのかと期待していたのだけど、いまだに、物語は淡々と進行。いつになったら面白くなるのかと、ここに至って、少々イライラ。このシリーズ、7巻ですよね。次巻あたりから、手に汗握るという展開になるのかしら。2018/12/24
イツキ
8
大公からの依頼も順調にこなし、近くに来ては離れてしまうデナがようやく近くにとどまる兆しを見せたと思ったところでやはり大人しくそのままにはならず厄介ごとに巻き込まれていくクォート。相手のみを思うあまり適切な言葉を選べず相手を怒らせてしまい泥沼になっていくもどかしさ、そしてそのタイミングで追い出されるように盗賊退治に送り出されてしまう間の悪さにクォートが気の毒になりました。2018/10/01
ゲオルギオ・ハーン
5
大公からの依頼で今度は徴税請負業者を襲う盗賊集団退治へ。大公からの信頼が上がり、部屋のグレードも上げてもらえて順風満帆と言いたいところですが、恋人なのかどうなのか微妙なラインのデナちゃんとは大喧嘩してしまいます。盗賊退治前に落胆状態の我らがクォート君は盗賊退治のために大公の用意した3名の傭兵たちと作戦を練りながらお互いを知るためにコミュニケーションをとっていきます。傭兵の一人である無愛想なテンピ君が実は温厚で思慮深くてユーモアもあることが段段と分かってくるのは楽しかった。2020/03/11
まろん
3
★★★★ この巻は何といってもデナの歌を聴いたクォートがショックで、デナと大喧嘩してしまうシーンが印象的。クォートのショックも、デナの戸惑いもよく判るので、こう来るか❗と思いつつ、次の二人の逢瀬がどうなるかドキドキ。ラスト辺りは間延びした感じで流し読みになっちゃった。2018/09/27