ハヤカワ文庫
大航宙時代―星海への旅立ち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150119546
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

若き新米船員の目を通して、驚異に満ちた恒星間交易船の日々を生き生きと描く傑作SF

内容説明

人類が銀河の隅々にまで版図を広げた未来。それら居住惑星の繁栄をささえていたのは、あまたの太陽風帆船だった。星系内では太陽風セールをいっぱいに広げて航行し、星系外縁部のジャンプポイントに到達すると、瞬間空間移動によりはるか離れた他星系へといっきにジャンプする!そして今、天涯孤独となった一人の若者が、商船員をめざし、一隻の巨大交易船に乗りこもうとしていた。熱き思いと、大いなる夢をいだいて。

著者等紹介

ローウェル,ネイサン[ローウェル,ネイサン] [Lowell,Nathan]
1952年、アメリカのメイン州ポートランドの生まれ。1970年から75年までアメリカ沿岸警備隊に所属し、北大西洋やアラスカ州で勤務。幼いころからのSFファンで、2007年、Podiobooks.comからオリジナルのオーディオブックとして発売された『大航宙時代』が長篇第1作である

中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

119
最近はあまり読んでいないが、SFが好きだ。SFの魅力の一つが、気の遠くなるような広がりを持つ宇宙を旅する高揚感を味わえるものだと思う。この作品はまさにそんな内容を持っており、母を失い一人ぼっちの少年が宇宙船に乗り込み、広い宇宙に旅立つ。彼が乗り込む宇宙船が太陽風帆船というやや時代がかったものという点も気に入った。少し残念な点は異星人や宇宙自体の描写が少ないところだ。それでも一人の少年の成長を堅実に描く内容は、非常に好感が持てた。アメリカで人気が出て6巻まで出ているそうで、次作もぜひ読んでみたいと思う。2017/11/29

ニミッツクラス

30
14年(平成26年)の税抜860円の青背初版。SF初読みの人は常に居るし、構成を無駄にエンタメ的に複雑にしなくてもクラークが涙目になるような性善的な話の需要も常にあると思う。本書は温故知新な典型例だよ。18歳の素人貨物船員の成長譚を、プラトーながら当直毎の業務や資格試験、船員の個人貿易等々の小ネタを繰り出して活写している。系内帆船としての力場展開、恒星間のジャンプ航法、船内の重力床や荷役の重力パレットなどの理論は既成事実として潔くスルー。カバーはイメージで、貨物船自体は全長20kmもある。★★★★★☆2022/01/18

鐵太郎

21
なんだこの「宇宙活劇」は。山なしオチなし意味ちょっと。宇宙海賊も陰謀も悪い宇宙人も出てこないで、えんえんと素人商売のネタばかり。でも、なんて面白いんだ、これ。読み始めたらやめられなかった。 でもまあ、読んでいて思ったのは、「ホーンブロワー」より「太陽の女王」シリーズかな?2014/04/12

fukumasagami

17
太陽風を帆に受けて進む小さな船というロマンチックな情景を、かならずしもいつも連想するわけではないが、たまにそれを思うときは、ぼくは古い詩の一節もいっしょに思い出した。母が幼いぼくを寝かしつけるときによく口ずさんだ詩で、ぼくにとっては子守歌のようなものだ。 また海に行こう、海と空しかないところに 背の高い船と、それを導く星があればいい ぼくはつぶやいて、眠りに落ちた。2015/09/07

Akito Yoshiue

16
再読しても面白さが変わらない。むしろ読むたびにいい話だなとおもわされる。続編が訳されないのが不思議な作品。地味だけど本当に面白いんだけどなー。2020/09/12

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