内容説明
悲しいことばかりで、夢を見ることを忘れてしまった孤独なカエル・ぴっぽ。そんなぴっぽに勇気を与えたのは、旅の途中で出会った小さな生き物たちが抱く、強く大きな夢でした。世界が評価した絵本界の新星が、四季のうつろいと主人公の心の軌跡を、鮮やか、かつ細やかな筆致で描きます。あなたもぴっぽと旅に出ませんか?大切なものを探しに。
著者等紹介
刀根里衣[トネサトエ]
1984年、福井県生まれ。2007年、京都精華大学デザイン学部ビジュアルコミュニケーション学科卒業。2010年、ボローニャ児童書ブックフェアでイタリア人編集者の目にとまり、Kite EDIZIONIより絵本を刊行。それを機に2012年、イタリアへ渡り、現在ミラノを拠点に絵本制作に取り組んでいる。2012年から2年連続でボローニャ国際絵本原画展で入選をはたす。2013年、日本人としては初めて国際イラストレーション賞を受賞し、翌年、“El viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)をスペインのEdiciones SMより出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
147
図書館本。かえるのぴっぽが夢の中でひつじと旅する12ヶ月。どの月もほんとに美しく、ページを捲るたびにため息が出ました。皆さんのお気に入りの月が結構ばらばらなのはそれだけどの月も印象深く綺麗だからかな。私は7月、2月、3月が好みでした。一年経って一人ぼっちじゃないと気づいたぴっぽ。良かったね。2020/04/10
馨
98
ぽっぽが可愛い!ストーリーは、同じ作者の他の作品と同じく温かくて素敵なのですがう~ん・・・いまいちかな?1年の流れとか季節感はよくわかりました。2016/05/15
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
98
ページを繰るたびワクワクする繊細なタッチのやさしい絵。カエルのぴっぽは、夢の中を旅することができるひつじに出会い、夢の旅に出かけます。5月の夢は赤いポピーが広がって、6月は透き通った池に金魚が棲んでいます。季節はそれぞれに美しい。だけど夢の住人たちは皆何かを探しています。ずっと一緒にいると時々忘れてしまう友の大切さ。作者の刀根里衣(とねさとえ)さんはミラノを拠点に活躍中の絵本作家。2012-2013年にボローニャ国際絵本原画展に連続入選。2013年には日本人初の国際イラストレーション賞に輝いたそうです。2015/01/08
ままこ
90
ひとりぼっちのぴっぽ。小さなひつじと出会い一緒にゆめのなかを旅をする。それぞれの憧れ、願望。ページをめくるたびうっとりする美しいファンタジック刀根ワールドが広がる。失って気づく大切なもの。ラストはとってもキュンとくる。あ〜良かったね。2018/10/29
Natsuki
78
いつも ひとりぼっちの カエルのぴっぽ。さびしくて ねむれない夜に出会った 小さなひつじと ゆめのたびに 出かけることに。5月から始まり、それぞれの月を巡ってゆきます。1年のゆめのたびを通じてぴっぽが得たものは・・・?とにもかくにも幻想的で色彩豊かな絵が美しい(*´∀`)ほぉ~っと思わずもれるため息。しばし余韻に浸りながら♪2015/03/08