社会学の方法的立場―客観性とはなにか

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  • サイズ B6判/ページ数 331,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130501798
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

出版社内容情報

現代社会が直面する課題にアプローチする社会学の学問的営みのあるべき姿を提唱し、社会学的理論の再構築をめざす新たな挑戦。

現代社会の危機に,社会学はどのように応えることができるのか.ヴェーバー,デュルケム,シュッツなどの社会学方法論を検討しながら,現代社会が直面する課題にアプローチする学問的営みのあるべき姿を提唱し,社会学理論の再構築をめざす新たな挑戦.

1章 リスク社会における事実性と反照性
2章 社会的事実とは何か
3章 理念型という方法――ヴェーバーの「客観性」戦略
4章 シュッツにおける「客観性」の意味
5章 理解社会学の理論仮説――行為者と観察者
6章 弱い合理性の理論――強い合理性でも限定合理性でもなく
7章 階級の幻想
8章 公共社会学の理論構想
9章 事実/価値二分法の真実
10章 社会は反照的共同性からなる――社会学の方法的立場

【著者紹介】
盛山 和夫
盛山和夫:関西学院大学社会学部教授

内容説明

少子高齢化、社会保障の危機、グローバリゼーション、環境と科学技術リスク、格差と貧困―。社会学が取り組むべき現代的課題は数限りなく存在する。しかし、そもそも社会学的方法の特質とその意義はどこにあるのか?社会学理論の再構築をめざす新たな挑戦。

目次

1章 リスク社会における事実性と反照性
2章 社会的事実とは何か
3章 理念型という方法―ヴェーバーの「客観性」戦略
4章 シュッツにおける「客観性」の意味
5章 理解社会学の理論仮説―行為者と観察者
6章 弱い合理性の理論―強い合理性でも限定合理性でもなく
7章 階級の幻想
8章 公共社会学の理論構想
9章 事実/価値二分法の真実
10章 社会は反照的共同性からなる―社会学の方法的立場

著者等紹介

盛山和夫[セイヤマカズオ]
1948年鳥取県生まれ。1978年東京大学大学院社会学研究科博士課程退学。北海道大学文学部助教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、関西学院大学社会学部教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toshiyuki S.

2
社会学において客観的な探究のあり方を確立するために書かれた本と言ってよいだろう。そうするためには社会学の守備範囲を確定しなければならない。それは、同時に「そもそも社会とは何か」という問いに答えようとする営為をともなうものである。著者の主張を強く方向付けているのは、社会は意味世界から成るという認識だ。その前提のもとに展開される客観性に関する考察がどのくらい成功しているのかは定かではないが、既存の社会学の理論に一貫した立場から再検討が加えられているので、社会学の方法を知るのには有用な一冊である。2013/12/21

今川栄吾郎

1
・社会学の葛藤の歴史(シュッツ、ヴェーバー、ムーア、サール、パトナム等々) ・そうした歴史が現在の社会学に残してくれたもの。 ・上記を踏まえた、筆者なりの社会学の輪郭・意義の提出。 ・主観的・客観的とは何か、社会の生成。2018/08/26

富士さん

1
濃さと平易さを限りなく両立させたいい本です。独立した理論社会学の対象はこれ位のメタ次元でのみ成り立つのではないかと思います。学部時代の先生が、その地域にUFOが現れたというのは社会学の対象ではないが、その地域の人たちがUFOを見たと言っているのは社会学の対象である、と言われていたのを思い出しました。それが社会学の“弱い合理性”の対象だ、ということだったのでしょう。ただ、存在は認知しない限りありえないのだから、自然科学と社会科学の違いは“見た”か“そう言っている”かの差位しかないように感じるのですが。2017/01/18

ぷほは

1
一時理論の擬似二次理論化(p263)と「二次理論の擬似一次理論化」(p329)という言葉が出てきて、何がなんだか分からなくなる。例えばベタ→ネタは前者なのだろうが、それを判別するのは何次理論なのだろうか。2014/04/14

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