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出版社内容情報
江戸期の儒者,荻生徂徠を全く新しい視点から捉え直す.医者の子であり武士の家系に連なる徂徠は,幼少期から医学と兵学を学び,漢文の豊かな教養を身につけた.本書は,明,清,朝鮮など漢文圏との交流の中で彼が独自の思想と歴史認識をもつに至った過程を丹念に跡づける.
目次
序論(儒学と「近代」、「東アジア」;十八、十九世紀の「武国」と漢文圏における荻生徂徠の「文学」)
第1部 荻生徂徠の医学、兵学、文学(詩文論)(家系とその初期思想―医学と兵学をめぐって;明代古文辞派の宋学批判と詩文論―李攀龍と王世貞をめぐって;漢文学習方法論―訓読批判と「訳学」の展開;詩文論―徳川前期における明代古文辞派の受容と古文辞学)
第2部 漢文圏における荻生徂徠の儒学(方法としての古文辞学―荻生徂徠の経学と漢文圏における受容と比較;歴史認識と政治思想―「聖人の道」の再構築と政治改革論)
第3部 漢文圏における徂徠学派(朝鮮と徂徠学派―朝鮮通信使との交流と競争をめぐって;明清中国と徂徠学派―唐話学の展開および清朝認識をめぐって)
結論
著者等紹介
藍弘岳[ランコウガク]
1974年台湾生まれ。1996年淡江大学外国語文学部日本語文学科卒業。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国立交通大学社会文化研究所准教授。日本思想史、東アジア思想文化交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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