出版社内容情報
現代にとって必要とされる歴史学とは何か,「新しい世界史」叙述を提起し,大きく展開する学問状況と,その実践についてわかりやすく論点を明示する.グローバル化する世界のなかで人文学・社会科学が果たす役割と,グローバルヒストリーの具体的な有効性を示す.シリーズ刊行開始.【全9巻】
序 章 グローバル化時代の歴史学
第I部 人文学・社会科学と現代世界
第一章 人文学・社会科学の「国際化」
第二章 人文学・社会科学の暗黙知
第三章 知の多元化と言語
第四章 グローバル化時代の人文学・社会科学
第II部 新しい世界史とグローバルヒストリー
第五章 世界史の系譜と新しい世界史
第六章 さまざまなGlobal History/グローバルヒストリー
第七章 グローバル人文学・社会科学としてのglobal history
第八章 グローバルヒストリーの可能性
第九章 新しい世界史のための四枚の見取り図
終 章 未来につながる新しい世界史のために
【シリーズ構成】(タイトル,執筆者の所属は2018年3月現在のものです)
第1巻
『グローバル化と世界史』
羽田正(東京大学東洋文化研究所教授)
第2巻
『史上初のグローバル・カンパニー――オランダ東インド会社と近世世界』
島田竜登(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
第3巻
『聖地の世界史――創造される祈りの空間』
守川知子(東京大学大学院人文社会研究科准教授)
第4巻
『古着からの世界史――衣類の再利用・再流通の射程』
杉浦未樹(法政大学経済学部教授)
第5巻
『仲介者のつくる世界史──経済変動とグローバル化のなかで』
村上衛(京都大学人文科学研究所准教授)
第6巻
『海賊と近代世界――「人類の敵」をめぐる国際秩序形成』
太田淳(慶應義塾大学経済学部准教授)
第7巻
『解放しない人びと、解放されない人びと――奴隷制廃止の世界史』
鈴木英明(長崎大学多文化社会学部准教授)
第8巻
『ユーラシアの「茶の世界史」――商人・民族・文化の交錯』
森永貴子(立命館大学大学院文学研究科教授)
第9巻
『両岸の旅人─―イスマイル・ユルバンと近代地中海』
工藤晶人(学習院女子大学国際文化交流学部准教授)
羽田 正[ハネダ マサシ]
著・文・その他
内容説明
新しい世界史のための方法と見取り図を提示する。現代世界をどのように理解すればよいのか、その問いに歴史学が答える。
目次
グローバル化時代の歴史学
第1部 人文学・社会科学と現代世界(人文学・社会科学の「国際化」;人文学・社会科学の暗黙知;知の多元化と言語;グローバル化時代の人文学・社会科学)
第2部 新しい世界史とグローバルヒストリー(世界史の系譜と新しい世界史;さまざまなGlobal History/グローバルヒストリー;グローバル人文学・社会科学としてのglobal history;グローバルヒストリーの可能性;新しい世界史のための四枚の見取り図)
未来につながる新しい世界史のために
著者等紹介
羽田正[ハネダマサシ]
1953年生まれ。1976年京都大学文学部史学科卒業。1978年京都大学大学院文学研究科・東洋史学修士課程修了。1983年イラン学第3期博士(パリ第3大学)。1986年京都橘女子大学文学部助教授。1989年東京大学東洋文化研究所助教授。現在、東京大学理事・副学長、東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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