出版社内容情報
ギリシア彫刻の誕生/裸体美への情熱/パルテノン神殿/ヘレニズム美術/ミロのヴィーナス/拡大するローマ帝国/トラヤヌスの記念柱/カラカラ浴場/ポンペイの壁画
内容説明
ギリシア・ローマ美術は後世、美の「古典」とされ、時代と地域を超えて憧憬の的となった。けれど作られた当時、それらは美しいだけでなく、篤い崇敬を集める信仰の対象であり、神話と歴史の語り部であり、計算された政治メディアでもあった。神に捧げる完璧な肉体の表現を極めたギリシア美術、多様な人々に向け幾重もの意味を担ったヘレニズム美術、皇帝顕彰の彫刻が帝国各地で作られたローマ美術…西洋美術の歴史がここに始まる。
目次
序章 エーゲ海文明の記憶
第1章 ギリシア美術の曙
第2章 ギリシア美術の栄華
第3章 ギリシア美術の変容
第4章 帝国美術の形成
第5章 帝国美術の拡大と変容
第6章 東方のヘレニズム美術
著者等紹介
芳賀京子[ハガキョウコ]
1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東北大学大学院文学研究科准教授。専門はギリシア・ローマ美術史。著書に『ロドス島の古代彫刻』(中央公論美術出版、2006年、第12回地中海学会ヘレンド賞)など
芳賀満[ハガミツル]
1961年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。現在、東北大学高度教養教育・学生支援機構教授。専門はユーラシア大陸考古学、高等教育論。ウズベキスタン共和国学術アカデミー考古学賞受賞(2011年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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