出版社内容情報
晩年の日常と創作状況がわかる「日記」、新聞や雑誌のインタビューに答えたものを中心に編纂した「記事」、そして「参考」として妻松子が記録した「主おもむろに語るの記」「十八公日記」など、未発表資料を多数収載。充実の「年譜」「書誌」「著作年表」「著作索引」を含む、全二十六巻の最終巻。
内容説明
晩年の日常と創作状況がわかる「日記」、新聞や雑誌のインタビューに答えたものを中心に編纂した「記事」、そして「参考」として妻松子が記録した「主おもむろに語るの記」「十八公日記」など、未発表資料を多数収載。充実の「年譜」「著作目録」「著書目録」「索引」を含む、全二十六巻の最終巻。
目次
日記(日記(1)DIARY(昭和三十三年七月十一日~同年十一月二十六日)
日記(2)自由日記(昭和三十四年二月一日~同年十月二十四日)
日記(3)自由日記(昭和三十四年十月二十五日~同年十二月三十一日)
日記(4)自由日記(昭和三十五年一月一日~同年十一月十八日)
日記(5)自由日記(昭和三十五年十一月十九日~昭和三十六年九月十八日)
日記(6)自由日記(昭和三十六年九月十九日~昭和三十七年五月七日)
日記(7)DIARY(昭和三十七年五月八日~同年十一月二十四日)
日記(8)自由日記(昭和三十七年十一月二十五日~昭和三十八年二月四日))
記事(文壇の彗星谷崎潤一郎 ほか六十一編)
参考(主おもむろに語るの記(谷崎松子筆)
十八公日記(谷崎松子筆)
KYOTO:Her Nature,Food…and Women)
補遺(金太郎君と私)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訪問者
4
この巻は日記と雑誌・新聞記事及び年譜であるが、ついに全集を読み終わった。流石に夏目漱石全集や芥川龍之介全集と比べても桁違いの長さであり、質はもとより何よりもその量に圧倒される。やはり日本最初のノーベル文学賞は川端康成ではなく谷崎潤一郎にこそ授与されるべきだったとの思いを新たにした。2019/08/28
Tonex
3
索引を利用して調べもの。2017/08/30
MatsumotoShuji
0
谷崎全集最終巻。日記と参考文献。研究者でもないし日記なんて興味ないよ、って思っていたけれど読んでみると意外と面白い。晩年の谷崎は高血圧に蝕まれながら京都、熱海、東京を精力的に行き来して、右手の激痛に苦しみながら名作の数々を口述し続ける。当時使っていたのはカルナクリン。そりゃあカルナクリンくらいじゃあ血圧は下がらないよね。2020/09/27