出版社内容情報
戦時へと移りゆく昭和十年代の大阪船場を舞台に、上流家庭の美しい四姉妹の生き様を絢爛と描いた傑作、『細雪』上巻と中巻を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訪問者
4
この巻も再読。しかしこの全集のみならず、文庫本も含めて一体何度目の「細雪」だろう。この長さにもかかわらず、すべての谷崎作品の中でも最も読みやすく、本当にすらすらと読み進んでいく至福の時。2019/08/15
訪問者
3
再読というか、もう何回目か分からなくなった『細雪』であるが、この長さにもかかわらず、数ある谷崎作品の中でも、最も読みやすい小説ではないだろうか。2023/09/11
まみりん
3
細雪の上中が収められています。書籍としては初めて集め始めた全集(*・ω・*) 大切に大切に一生の趣味として読み進めて行きたいですヽ( ・ω・)ノ2016/03/22
訪問者
2
全集が出たのをきっかけに、何度目かの「細雪」上巻、中巻を読み返す。何度読んでも面白い。やはり、日本最初のノーベル文学賞は川端康成ではなく、この人にこそ与えられるべきだった。2016/01/19
MatsumotoShuji
1
すごいね、何にも起きないのにぐいぐい読ませる。 ぐいぐい読ませるのに何も起きない。 で、これがベストセラーになるんだからよほど日本人の心に訴えかける文章なんだろうね。 そういえばディケンズも全然面白くないのにイギリス人は大好き。それと同じ「国民的」作家なのかもしれない。 いずれにしても日本人としては谷崎の文章が無翻訳で味わえることに感謝するしかない。2021/06/19