感想・レビュー
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翔亀
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【ゲーテの時代9】所収のヴォルテール「哲学書簡」(1733年)を読む。ゲーテの師というべきヘルダーが思い上がるのもいい加減にせよと反抗し、ゲーテも彼のためにフランスは老化しお上品になったと批判した(もっとも老ゲーテが若き日を思い出しての言なので割り引いて考えなければならないが)ヴォルテールとは、何者であったか。当時のフランスの思想界を代表する人物であったことは確かだが、そんなに反抗すべき相手だったのか。■「哲学書簡」はヴォルテールの初期(39歳)、英国に亡命した時のいわば英国便りだ。パリで禁書処分に↓2020/12/13