出版社内容情報
「親鸞の存在の意味はおもに言葉であった」と喝破した吉本隆明。本書はこの戦後思想の巨人が「歎異抄」「教行信証」などと向き合い、親鸞思想の核心をなす言葉を選び抜き、現代語訳を試みたものである。鮎川信夫、佐藤正英、中沢新一との対談を併せて収める。文庫オリジナル。〈巻末エッセイ〉梅原 猛
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
著・文・その他
内容説明
親鸞の存在の意味はおもに言葉であった―。本書は戦後思想界の巨人が『歎異抄』『教行信証』などと向き合い、親鸞思想の核心をなす言葉を選び抜き、現代語訳を試みたものである。鮎川信夫、佐藤正英、中沢新一との対談を併せて収める。文庫オリジナル。
目次
親鸞における言葉(繰返された信の言葉;言葉につきあてる言葉;教理にたがう言葉)
親鸞の言葉(歎異抄;書簡;教行信証)
親鸞をめぐる三つの対話(『歎異抄』の現在性(鮎川信夫+吉本隆明)
親鸞の“信”と“不信”(佐藤正英+吉本隆明)
『最後の親鸞』からはじまりの宗教へ(中沢新一+吉本隆明))
巻末エッセイ 吉本隆明の思い出(梅原猛)
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924(大正13)年、東京生まれ。詩人・評論家。東京工業大学電気化学科卒業。52年『固有時との対話』で詩人として出発。その後、評論家として精力的に活動し、「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。主な著書に『最後の親鸞』『夏目漱石を読む』(小林秀雄賞)『吉本隆明全詩集』(藤村記念歴程賞)などがある。2012年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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