中公文庫<br> 最後の名裁き―大岡越前ふたたび

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中公文庫
最後の名裁き―大岡越前ふたたび

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066380
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

大岡越前、最後のご奉公。老中の面前で下す、評定の裁きの行方は!? 本作は、宝暦年間、実際に起きた三河岡崎藩、藩主押し込め騒動をモデルとしている。藩主押し込めとは、乱行、乱心などで藩政を誤った主君を、家臣たちが座敷牢に押し込め、隠居に追い込むことをいい、幕府に黙認されることが多い。
小説では、藩主派、反藩主派の御家騒動が、幕閣の知るところとなり、裁定が評定所に持ち込まれることになった。現地調査に向かった若き評定所留役・宇津木新五郎は、評定のメンバーである寺社奉行・大岡忠相に奮起を促す。評定の多数派を操る老中・松林備前守は、影で御家騒動の糸を引く。老齢に達したかつての名奉行は、はたして松林の陰謀を打ち砕くことができるのか。評定の場での裁きの行方はいかに……。文庫書き下ろし

早見俊[ハヤミシュン]
著・文・その他

内容説明

蒲郡藩の主君押し込めに端を発した御家騒動。その裁定が、幕府評定に持ち込まれた。評定所の若き留役・宇津木新五郎は、老齢の大岡忠相に奮起を促す。評定の多数派を操る老中・松林備前守は、影で御家騒動の糸を引く。かつての名奉行は、老中一派の陰謀を打ち砕くことができるのか。

著者等紹介

早見俊[ハヤミシュン]
1961年岐阜県岐阜市生まれ。法政大学経営学部卒業。2007年より文筆業に専念し、歴史・時代小説を中心に著作は百五十冊を超える。「居眠り同心影御用」「佃島用心棒日誌」で第6回歴史時代作家クラブシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

85
最後の名裁き-大岡越前ふたたび。評定所の若き留め役・宇津木新五郎の活躍の方が印象に残るが、最後は流石大岡越前老中の陰謀を打ち砕きましたね。2019/04/30

サケ太

13
スリリングな時代小説。実際にあった押し込め騒動(乱行、乱心などで藩政を誤った主君を、家臣たちが座敷牢に押し込め、隠居に追い込むこと)をモデルとし、老いた名奉行、大岡忠相と若き評定所留役・宇津木新五郎は老中松林が裏に潜む陰謀に挑む。敵方の策謀が恐ろしい。様々な手を使っては主人公らを追い込もうとし、それに対して敢然と立ち向かっていく姿は手に汗握る。目を覚ました大岡忠相が格好良い。強かさを見せた老人。まさしく、人生をやりきった。2018/09/24

GOTI

4
☆☆☆時代小説は守備範囲外ですが、意外と面白かった。宝暦年間、岡崎藩主水野忠辰の押し込め御家騒動をモデルとしています。藩の内紛が幕府の知るところとなり、評定所にて裁定が下されることになる。大岡越前、最後のご奉公。老中の面前で下す、評定の裁きの行方は!? 。史実とは全く違っていました。また題名に「ふたたび」とありますが、前作はありませんし、「最後の」とあるので次作もないようです。 2019/03/20

パーやん

2
笑う。名奉行も齢70歳、歳には勝てず背は丸まり髪は真っ白...目は死んだ魚のように精気なく評定所でもウトウト、面倒ごとには腰が引ける有り様。そんな大岡を頼って蒲郡藩のお家騒動の裁定が持ち込まれる。相手は老中松林備前守を抱き込んだ国家老等の旧守派で、改革を進める若き藩主は押し込め=軟禁され隠居を迫られている。評定所のメンバーは強いものに巻かれるサラリーマン武士ばかり。寺社奉行でアガりの大岡なら恐いもんナシ...と頼られる大岡に勝機はあるのか。落とし処が見えない展開に💦も出るが、お楽しみ...ということで。2018/12/17

山内正

2
評定所留役宇津木新五郎は 蒲郡藩百姓の訴状の探索を命じられ すぐにと構えた日に藩主の押し込が あり家老等三人の行いと知る 老中若林の指示で今にも採決が下る 様子に疑いを持ち 大岡越前に頼み込むと 蒲郡藩で何が起こったのか 調べる様諭され 秘密に動く事に お家乗っ取りが真か宇津木は疑う!2018/09/30

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