出版社内容情報
「読めばきっと、時間を無駄にできないな、と思える、うつくしい作品でした」(伊坂幸太郎さんによる帯コメントより)
世にも不思議な病「量子病」に冒され、世界中を跳躍し続ける坂知(さかち)稀(まれ)。大学の図書館から信州の老婆宅に跳んでしまう午後もあれば、中東で目覚める朝や、ウィーンでオペラに興じる夜もある。これは神のサイコロ選びなのか、一瞬後の居場所すら予測できず、行き先も滞在期間も不明。人生を“積み重ね”られない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは――。これからの「幸せ」の意味を問う、感動のSF長篇!
王城 夕紀[オウジョウユウキ]
著・文・その他
内容説明
誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を―世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?『天盆』『青の数学』の著者が放つ、感動の青春長篇!
著者等紹介
王城夕紀[オウジョウユウキ]
1978年8月、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2014年、第十回C★NOVELS大賞特別賞を受賞した『天盆』(「天の眷族」を改題・中央公論新社刊)でデビュー。他の著書に、本の雑誌社『おすすめ文庫王国2017』オリジナル文庫大賞の『青の数学』(新潮文庫nex)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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