出版社内容情報
人を殺すには、すべて理由がある。人々が「犯人」となる背景には何があるのか。江戸川乱歩に見いだされ、「日本のクリスティー」と呼ばれた仁木悦子。「かあちゃんは犯人じゃない」はじめ初期の傑作短篇を集めた増補新編集版、ここに刊行。
内容説明
テレビ画面のギャングが銃の引き金を引いた瞬間、現実の弾丸が老人の胸を撃ち抜いた!(「弾丸は飛び出した」)。アパートの一室で扼殺体が発見される。手がかりは多いものの、容疑者たちには確かなアリバイが…(「みずほ荘殺人事件」)。高度な謎解きを江戸川乱歩も賞賛した女性本格推理作家の先駆け。その傑作群がここに甦る。
著者等紹介
仁木悦子[ニキエツコ]
1928年東京府生まれ。幼児期に胸椎カリエスを発病、車椅子での生活を送る。児童文学を書きはじめ、57年に推理小説『猫は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞。81年に『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞受賞。著書多数。86年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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