内容説明
時は豊臣秀吉の天下統一前夜。肥後国田中城では村同士の諍いの末、岡本越後守と名乗る男の命が奪われんとしていた。だが、そこに突如秀吉軍が来襲。男は混乱に乗じて武器を取り応戦、九死に一生を得る。その戦いぶりにほれ込んだ敵将・加藤清正は、城主の姫を人質に取って越後守を軍門に降らせ、朝鮮の陣に従軍させるが―。
著者等紹介
中路啓太[ナカジケイタ]
1968年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得の上、退学。2006年、「火ノ児の剣」で第一回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞、作家デビュー。二作目『裏切り涼山』で高い評価を受ける。『もののふ莫迦』で「オール讀物」主催“本屋が選ぶ時代小説大賞2015”を満票にて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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