中公文庫<br> 刑事たちの夏〈下〉

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中公文庫
刑事たちの夏〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122063457
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

捜査一課の松浦警部補は、リゾート開発絡みの不正融資を暴くため、墜落死した官僚が残した「白鳥メモ」の行方を追う。盟友の女性検事や元刑事らとともに、利権をむさぼり自分たちに都合のいいように犯罪を隠蔽する巨悪に立ち向かう松浦の身に、危険が迫っていた―。誇り高き者たちを迫真の筆で描く、警察小説の金字塔。

著者等紹介

久間十義[ヒサマジュウギ]
1953年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。87年「マネーゲーム」で文藝賞佳作に入選しデビュー。90年『世紀末鯨鯢記』で三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

55
まさかこんな結末が待っていようとは…。何とも言えない哀しみと「よくやった」という嬉しさが絶妙な余韻として残る一冊。松浦洋右の「正義」確り見届けさせてもらった。まっさらで純粋。犯罪を許さないという刑事としての「正義」。負けて、負けて最後の最後に勝ちを取る。例えそれが完全勝利といかなくても、本物の正義が歪んだ正義に太刀打ちできることを教えてもらった。墜落死した官僚が握っていた超ド級の告発メモを巡り、蠢き出す巨悪。不正を暴く捜査のはずが、腐蝕の組織に追われることになった刑事たちの危険な夏に終始目が離せなかった。2021/09/14

シアン

6
何とも言えない終わり方。衝撃と言えば衝撃。権力を持つ人間の腐敗を暴くような展開の警察小説としては、やはり最後は大団円で終わって欲しいというのが個人的希望。主人公の最後の賭は本当に必要であったのか、他の仲間と足並みを揃えることは出来なかったのか、と考えてしまう。続編があるようなので、そちらでの大団円に期待。2017/03/13

ume

0
警察小説も面白い 2017/05/21

finewave

0
☆☆☆☆2017/05/28

島崎与之助

0
現実でしばしば起きる政官財がからむ大きな事件でも、同時期に新聞では数行で処理された小さな事件が実は本筋を見極める鍵を握っているのではないかと想像力を掻き立てられる内容。 最後まで熱く、面白い展開だったが、この結末は無念の一言。2018/07/08

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