内容説明
中村美紀子は北海道で農家の嫁として働いている。ある日、卒業以来五十年ぶりに開催される中学の同窓会の案内が届く。一九六四年の東京五輪の開会式をカラーテレビで観ようと、級友とバスの旅をしたことを思い出す。当時実らなかった恋のことも…。夫に従い自分をおさえ暮らしてきた美紀子だったが、友との再会を機に心に変化が生まれた。
著者等紹介
森久美子[モリクミコ]
1956年、札幌生まれ。95年、朝日新聞北海道支社主催「らいらっく文学賞」に、開拓時代の農村に生きる少女を描いた小説で入賞。99年より約六〇〇回、12年にわたって「食と健康」をテーマにしたラジオの対談番組でパーソナリティを務めた。ホクレン夢大賞・農業応援部門優秀賞や農業農村工学会賞・著作賞を受賞。農林水産省、北海道などの審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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七色一味
18
読破。むむぅ。表紙に騙された感が…(笑)こう、もうちっと「農業を通した夫婦のあり方」とか「農業を通し地域社会における結びつき」とかそんな「何か」を期待してたんですが…。まぁあらすじ読めばわかりますが、ある種期待通りの「ドロドロ感」で予定調和なエンディング。これを「予定調和」といっていいのかどうかは、甚だ疑問ではありますが(笑)2017/02/05
nkwada
1
農家に嫁いだ美紀子が、50年ぶりに中学の同窓会に参加したことを契機に、当時の想い人と絆を取り戻していくような、しっとりしお話。子供を死産した悲しみとか、義父母との関係とか、苦労した半生を思い出しながら、現夫との関係を見直していく感じ。還暦を過ぎても新たな人生を始められるんだなあ、と明るい希望を抱かせてくれた。2023/11/30
こば
1
農業についてや北海道独特の風習は面白かった。景色の描写も良かったが、ストーリーは読んでいて辛かった。2017/06/29
Ayako Nagasaka
0
違う。2016/12/01