中公文庫<br> 夢も定かに

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中公文庫
夢も定かに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122062986
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

聖武天皇の御世、後宮で働くべく阿波国から上京してきた若子。同室になった姉御肌の笠女、魔性の春世ともども暮らす宮中は、色と権謀の騒動続きで…仕事に意地をかけ、乙女心に揺れ、人知れぬ野望を育む先に何が待つ?平城京を陰で支えた女官たちをいきいき描く宮廷青春小説。

著者等紹介

澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年京都市生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作品で第十七回中山義秀文学賞を最年少で受賞。13年『満つる月の如し』で第二回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに第三十二回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみん

87
奈良時代の采女を描いた宮廷女官小説。妹の代わりに急遽出仕した若子、才女で頼もしい笠女、恋愛沙汰が絶えない春世、同室に住む彼女達。采女は畿内豪族出の氏女より立場が下で出世も違い、女同士争い事も絶えない。千三百年前の乙女達の宮廷のお仕事、悩み、絶対的権力者との関わり等が、現代調で語られるうち、古代とは思えない親近感も湧いてくる。仕事が思うように出来なかった若子が、徐々に成長して恋も仕事も充実、解説によれば実在のモデルがいてかなり出世したらしい。この時代に慣れたところで、次は同じ作者の本格小説、火定へ。2017/12/30

のぶ

81
今まで読んできた澤田さんの作品の中では、一番軽いテイストの本だった。平城京を陰で支えた女官たちの物語。主人公となる女性は、若子、笠女、春世の3人を中心に、宮中で起こった様々なゴシップとも言える出来事がいくつも綴られている。宮中で働く女官は、出身地によって氏女、采女と分けられているようで、そのあたりの派閥争いも描かれていたが、陰湿な感じはせず、むしろ爽やか。しっかりした史実のもとで書かれた文章は、歴史小説の匂いも薄く、親しみやすく古代の話を楽しむ事ができた。2019/02/17

がらくたどん

76
菅原伝授ではないけれど「すまじきものは宮仕え」ましてや女子の宮仕えの諦念と意地を当時唯一と言って良い「有望就職先」である後宮に集う地方上京組(奈良平城なので地方=畿外です)采女達の日常から描く瞳子さんの平城お仕事青春記。舞台セットの時代考証は念入りだが主人公たちのピチピチ感に釣られ肩の力を抜いて楽しめる。実は聖武天は母が皇族外(藤原氏)の第一号。一介の貴族の政治介入の急拡大が切れ者房前からも伺われ時代のうねり(この後藤原氏の目の上のタンコブだった皇族派長屋王が蜂起して負ける)の予感も。上代入門秀作と思う。2023/01/08

Rin

68
読友さんレビューより。モデルがいたという後宮に勤める3人の采女たち。誰かに嫁いで、人生を過ごすのではなく、苦しみながらも戦って強かに自分の定めた道を歩む彼女たち。安寧と過ごすのではなく限られた世界でも自分の心に真っ直ぐに進もうとする彼女たちを応援したくなる。男に振り回されるだけでなく、振り回してみせようとする。女の矜持、弱さや愛情、嫉妬に諦めに友情、見栄に陰謀まで。たくさんの感情が渦巻きつつも、最後はどこか清々しい。若子、春世、笠女。10代の女の子たちの日常は、大変さのなかにも楽しさもある物語でした。2019/01/02

るぴん

49
澤田瞳子さん初読み。膳司勤務の平凡な若子、書司勤務で上昇志向の強い笠女、縫司勤務で浮名が絶えない春世。聖武天皇の後宮で働く、同部屋の3人の采女を軸にした奈良時代のお仕事小説。平安ものはよくあるけれど、奈良は珍しい。地方豪族出身の采女と畿内豪族出身の氏女の対立、嫌味な上司や男達からの嫌がらせ…現代と変わらないワーキングガール達の日常が面白い。皇族と藤原氏の政争に巻き込まれる点では、今より複雑で面倒かも。春世と若子の恋愛事情も、ただの青年貴族との恋よりずっと良かった。三者三様の矜持と覚悟。とても面白かった。2019/01/30

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