中公文庫<br> 鴎外「奈良五十首」を読む

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中公文庫
鴎外「奈良五十首」を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061859
  • NDC分類 911.162
  • Cコード C1195

内容説明

大正五年、陸軍軍医総監の職を退いた鴎外は、一年半後、帝室博物館総長に任ぜられ、度々奈良に滞在する。在任中の歌で編まれた「奈良五十首」は、『明星』大正一一年一月号に一挙掲載されたもので、茂吉は「思想的抒情詩」と評し、石川淳はそこに鴎外晩年の「物理的精神的な軌跡」を見ようとした。総体としての五十首に込められた本当の含意とは。

目次

1 序にかえて
2 帝室博物館総長兼図書頭としての鴎外
3 「奈良五十首」
4 「奈良五十首」の構成
5 「奈良五十首」の意味
6 「我百首」の構成
7 万葉集と鴎外の「うた日記」

著者等紹介

平山城児[ヒラヤマジョウジ]
1931(昭和6)年、京都生まれ。立教大学名誉教授。立教大学文学部英米文学科卒業。同大学院修士課程修了。さらに、同大日本文学科卒業。同大学院博士課程満期退学。専攻、万葉集及び近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

68
鴎外が帝室博物館の総長をしていた時代、年に一度の正倉院の曝涼(いわゆる「虫干し」のための開扉)にあたり、奈良に出張しては歌を詠んでいました。 それらの歌を解説しています。 奈良の風土や当時の時代背景を織り交ぜながら書かれています。 インテリジェンスの高い内容ですが平易な言葉で書かれています。 国文学が好きな方や、奈良の歴史風土が好きな方は読んで損はないと思います。 2016/12/21

レアル

57
鴎外が正倉院の曝涼に立ち会うために奈良に滞在した折に作成された短歌。これらを著者が解説&探究する本。以前鴎外の「奈良五十首」を読んだ折には気が付かなかった発見や意味が、この著者の時代背景や当時の制度等の説明により理解できたように思う。そして短歌の理解だけでなく、鴎外が宮内庁帝室博物館総長兼図書頭として、どのような仕事をしていたのかもこの著者の解説でよく分かる。「我百首」「うた日記」についても書かれている。こちら興味深く読んだが、私自身に短歌に素養があればもう少し楽しめたかも。2019/05/30

紫羊

18
以前は毎年正倉院展の時期になると奈良に行ったものです。たしか会場である国博の近くに「鷗外の門」という史蹟があったような…読み進みながら興味の尽きることのない、きちんと汗をかいて書き上げられた大変な労作だと思います。2015/12/19

runner M

2
‘夢の国燃ゆべきものの燃えぬ国木の校倉のとはに立つ国’ 正倉院について、こんな歌があったとは… 森鴎外は晩年「奈良五十首」を発表しています。 その概説と評論。 奈良に住む者として例えば東大寺を学ぶときに、正倉院の不思議さに素直に気づくべきだったし、関わってきた人たちについても知る必要があると、痛切に感じました。 妻しげ子を愛し家族を気遣う優しさや、一方で軍医として自説を曲げない頑固さにも触れて、既読の鴎外作品を振り返りたくなる一冊でした。 2015/11/20

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