中公文庫
マッカーサーの二千日 (〔2015年〕改)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061439
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C1131

内容説明

「青い目の将軍」はなぜ、敵国の統治に成功したのか。連合国最高司令官のパーソナリティと、日本人の民族性を軸として、内外の資料を駆使してあぶり出した、今なお現代日本を拘束する「占領期」の内実とは。日本人研究者によるマッカーサー評伝の嚆矢にして金字塔。

目次

「オレンジ戦略案」の長い影
アイ・シャル・リターン
青い眼の大君
「解放軍」の虚実
勝者は裁く
法を与えるもの
「改革」をめぐる人間力学
神と人とに奉仕せん
「マイ・デア・ゼネラル」
「逆コース」という名の協奏曲
勝利に代るものなし?:老兵は消えゆかず

著者等紹介

袖井林二郎[ソデイリンジロウ]
昭和8年、宮城県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

215
第6回(1975年)大宅壮一ノンフィクション賞。 日本の戦後を決めたと言ってよい マッカーサーの二千日と その間の日本・日本人を描く。 マッカーサーの 日本との因縁とも言うべき 事実が伝わって面白い。 占領下の日本における 絶対的な権力者 マッカーサーの強烈な 個性が残酷に 生き生きと今に伝わる.. 戦中・戦後のマッカーサーを軸にした日本は アメリカサイドから見た日本史であり、戦後の 日本がどう生きたのかを 振り返るに ふさわしい本である。2017/06/20

あんさん

2
米国人か日本人か云々でなく、人間というものの頑固さ、狡猾さ、高慢さ、それとは反対の素直さ、信じやすさを思った。自分の来歴と行状は常に正しいと信じられる人は、ある意味真に幸せであろう。2020/06/25

荒川ながれ

2
大学生の時、袖井先生の授業を履修したことがあった。GHQに統治されていた時代のノンフィクション。戦後70年の今でも統治されているような。日本人の民族性が読み取れる。2016/05/05

Mitz

2
日本占領連合軍最高司令官として、5年8ヶ月にわたり支配者として君臨したダグラス・マッカーサー。この書は、戦後日本の鋳型を作り、良くも悪くも現代に至るまで影響を及ぼしているGHQによる統治の内実を内外の豊富な資料を駆使して炙り出している。占領期の日米関係のみならず、日本人の民族性や、当時の世界情勢も俯瞰できる。…支配・被支配の構造を読み解く事は、近現代史の理解に繋がる有意義な事であると思う。成功とされている日本統治を鏡として、失敗とされているフセイン打倒後のイラク統治を考えてみれば、何か学ぶ事がありそうだ。2015/10/17

Ted

1
’76年10月刊。△2024/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9770697
  • ご注意事項