中公文庫
昭和戦後史 「再軍備」の軌跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 595p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061101
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C1121

内容説明

米ソ冷戦とアメリカの対日政策の大転換を受け、マッカーサーは日本に“軍隊”の創設を指示した。警察予備隊、海上警備隊、保安隊から自衛隊創設にいたる経緯を、当時中枢にいた百名に上る内外の関係者にインタビュー。「再軍備」の全軌跡を迫った貴重なドキュメント。

目次

序章 灰色の出勤命令
第1章 警察予備隊(マッカーサー書簡;手さぐりの出発 ほか)
第2章 海上軍備隊(機雷の海へ;海上保安庁 ほか)
第3章 保安庁(講和への道程;保安庁の発足 ほか)
第4章 自衛隊(MSA協定;航空自衛隊 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

11
警察予備隊→保安隊→自衛隊に至る流れが分かる。いわば朝鮮戦争が警察予備隊の、講和条約と日米安保条約が保安隊の生みの親とすれば、自衛隊の生みの親はMSA(米国は援助を行うが、援助受け入れ国はその見返りとして軍事的義務を負う)とのことだ。また陸自、海自、空自がそれぞれ異なるラインから作られたこと、自衛隊創設にあたっては、一軍制も検討されていたが、結局実現できなかった経緯(警察予備隊が創設される経緯と、旧海軍関係者が中心になって海上保安庁の中に海上警備隊が作られ、それが海自になっていく過程)などが書かれている。2016/03/11

うさを

0
昭和56年に出された本が今年文庫化されたもので、警察予備隊の創設前夜から自衛隊創設に至る戦後の一時期の様々なアクターの動きを、関係者へのインタビューを交え、詳細に記述している。警察予備隊創設の経緯を読んでいると、日本の「再軍備」が、ある意味で朝鮮戦争遂行の一部であるかのように見えてくる。単純に再軍備へ向かったというより、いくつもの複雑な利害調整の結果自衛隊が誕生したという感じがした。2015/09/02

待葉

0
関係者の証言をふんだんに交えつつ、警察予備隊の設立から自衛隊・防衛庁までの経緯や裏側をまとめられてた一冊。 基礎的なところが抑えられてて、再軍備関連沼の入門書として、たしかに良かった。2021/03/28

Eiji Nanba

0
かなりのボリュームで、しかも内容が濃い。警察予備隊から保安隊を経て自衛隊へと、名称と姿を変えていったまさに「軌跡」がここにはある。読み応えありすぎで、読了までかなりの時間がかかりました。2019/12/02

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