内容説明
大坂の街で仲間と共に盗賊稼業を営んでいた男・新之助。彼の役割は、持ち前の器量で女を誑かして得た情報を元に、押し込み強盗の段取りをつけること。だが、ある晩、仲間の裏切りが彼の人生を大きく変えてしまう。顔を裂かれ、光を失い、表社会で生きられない姿となった男に残された道は、按摩師をしながら殺し屋として生きることだけだった!
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
46
面白かったです。仲間の裏切りが人生を大きく変えることになど凄いですね。光を失い、表社会で生きられない男の運命は殺し屋となることというのが辛く刺さりました。下巻も読みます。2023/05/28
shiozy
12
ピカレスク時代小説である。闇の殺人組織に絡め取られた新之助は、目を潰され座頭新一となり暗殺者に仕立てられる。悪の集団のなかで、もがき苦しむ新一の運命や如何に?ということで、下巻に突入。2015/02/14
マサキ@灯れ松明の火
10
盗賊仲間に裏切られ、死にかけた新之助……そして、拾われた先で、目を潰され…盲目の殺人者にされた新之助は…座頭・新一として、暗殺の仕事を行うようになった……死ぬより辛い生き地獄…修羅の道を生きることになった男の行き着く先は……………【下巻へ】2017/10/25
雪野きずな
4
久々に富樫倫太郎先生の作品。暗い話だが面白い。最後にでてきた復讐は果たせるのか。2019/04/14
わたしは元気
3
冨樫倫太郎の本は、軍配者シリーズのように、爽やかなものもあるけど、これは、ドロドロの方です。でも、こちらも面白くて。下巻読みます。2018/12/12